今日はノアの子どもたちについて見ていきます。大洪水の水が引き、箱舟を出たノアの家族を神様は祝福されました。アダムとエバから全人類は誕生しましたが、ノアの大洪水によって一度リセットされ、ノアの子どもたちセム(中央地帯)、ハム(南方地帯)、ヤフェテ(北方地帯)から再び全人類の系譜が始まりました(創世記9:18,19)。
1.セム、ハム、ヤフェテ
神はノアとその息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。あなたがたへの恐れとおののきが、地のすべての獣、空のすべての鳥、・・・あなたがたの手に、これらは委ねられたのだ。・・・そのすべてのものを、今、あなたがたに与える。・・・わたしは、あなたがたのいのちのためには、あなたがたの地の値を要求する。・・・あなたがたは生めよ。増えよ。地に群がり、地に増えよ。」 創世記 9:1~7
神様は大洪水によって地を聖められ、ノアと息子たちを祝福して新しい地球を託されました。彼らに子孫繁栄を命じ、地球上の動植物を食することを許し、適切に管理するように言われました。
2.ハム(カナン)へののろい
さて、ノアは農夫となり、ぶどう畑を造り始めた。彼はぶどう酒を飲んで酔い、自分の天幕の中で裸になった。カナンの父ハムは、父の裸を見て、外にいた二人の兄弟に告げた。それで、セムとヤフェテは上着を取って、自分たち二人の肩に掛け、後ろ向きに歩いて行って、父の裸をおおった。彼らは顔を背け、父の裸は見なかった。ノアは酔いからさめ、末の息子が自分にしたことを知った。彼は言った。「カナンはのろわれよ。兄たちの、しもべのしもべとなるように。」創世記 9:20~25
何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。 Ⅰペテロ 4:8(箴言 10:12,17:9、ヤコブ 5:20)
三男坊のハムは父親の恥ずかしい姿を面白おかしく兄弟に告げるという、愛のない行為をしてしまい、その結果、子孫にまでのろいを招いてしまいました。本来は愛によって人の罪をおおうべきでした。
3.ペンテコステの祝福
すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。・・・彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。・・・それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」使徒 2:4~11
大洪水の約100年後、ハムの孫ニムロデが中心になってバベルの塔を建設したと考えられています。大洪水によって一新され、神様との新しい契約によって再出発した人類でしたが、バベルの塔による神様に対する高慢と反逆の結果、ことばが混乱させられ、人々は全地に散らされてしまいました。しかし、この混乱と離散は、ペンテコステの時に、セム・ハム・ヤフェテの民族(使徒 2:9~11)にそれぞれ自国語で福音が伝えられ、イエス様の愛と救いによって、統一と一致へと変えられました。