今日は「信仰の父アブラハム」について見ていきます。セムの子孫であるテラは息子アブラハムたちを連れて、カナンを目指しバビロニアのウルからハランまでやって来ましたが、そこで死にました。その後、アブラハムは神様からの約束をいただいてカナンへ向かいました。アブラハムは、大きな失敗や試練を経験しましたが、信仰の父、神様の友でした。
1.アブラハムへの祝福の約束
主はアブラムに言われた。「あなたは、・・・わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、・・・地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」創世記12:1~3
主のことばが彼に臨んだ。「・・・あなた自身から生まれ出てくる者が、あなたの後を継がなければならない。」・・・「あなたの子孫は、このようになる。」アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。創世記15:4~6(ローマ 4:3,9,18~24)
アブラハムは75歳の時に神様が示す地へ行くようにとの命令と、子孫が誕生するとの約束が与えられました。彼は、神様の約束を信じ、従順に従いました。イサクが誕生したのはアブラハム100歳、サラ90歳の時でした。
2.アブラハムの失敗
私の妹だと言ってほしい。そうすれば、あなたのゆえにことがうまく運び、あなたのおかげで私は生き延びられるだろう。」創世記 12:13
アブラハムは、自分の妻サラのことを「これは私の妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、人を遣わしてサラを召し入れた。創世記 20:2
アブラハムは、自分の保身のために二度までも妻のサラを危険にさらしました。二度とも神様の特別な介入でサラは救い出されました。
3.アブラハムの試練
神がアブラハムを試練にあわせられた。・・・神は仰せられた。「あなたの子、あなたが愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そして、わたしがあなたに告げる一つの山の上で、彼を全焼のささげ物として献げなさい。」創世記 22:1,2
アブラハムは手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。・・・御使いは言われた。「その子に手を下してはならない。・・・あなたが神を恐れていることがよく分かった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しむことがなかった。創世記22:10~12
神様はアブラハムを試練にあわせ、本当に神様を愛して従うのか試され、アブラハムは神様の命令の通りにイサクを献げようとしました。神様はアブラハムの信仰を見て満足され、代わりのささげ物の雄羊を用意しておられました。「主の山には備えがある(アドナイ・イルエ)」。これは、イエス様の犠牲である十字架と復活を現わしています。
信仰によって、アブラハムは試みを受けたときにイサクを献げました。約束を受けていた彼が、自分のただひとりの子を献げようとしたのです。へブル 11:17