「信仰による救い」(聖日礼拝メッセージ 2022/07/31)

 今日は暗黒の士師時代に咲いた信仰の花「異邦人ルツ」です。ルツはモアブ人でしたが信仰を持ち、未亡人になっても義母ナオミに従い、ユダで再婚してダビデ王の曾祖母となり、イエス様の先祖となりました。
 モアブ人は、ロトの子孫で偶像神ケモシを崇拝していました。この宗教は、子どもを犠牲として献げるような邪教でした。

1.イエス様の先祖になったルツ
 さばきつかさが治めていたころ、この地に飢饉が起こった。そのため、ユダのベツレヘム出身のある人が妻と二人の息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することになった。ルツ記 1:1(1:16,4:13,21,22)

 飢饉のためイスラエル人のナオミと夫は二人の息子と共に、異邦人の地モアブへ移住し、息子たちはそれぞれモアブ人の女性と結婚しました。しかし、夫と二人の息子は死んでしまい、ナオミは故郷ユダへ帰ることにしました。弟嫁は実家に戻りましたが、兄嫁のルツはナオミと共にユダに帰郷し、そこでボアズと結婚してダビデ王の祖父オベデを生みました。

2.ナオミの信仰
 ・・・それは、あなたたちよりも、私にとってとても辛いことです。主の御手が私に下ったのですから。ルツ記 1:13
 私をナオミ(快い)と呼ばないで、マラ(苦しむ)と呼んでください。全能者が私を大きな苦しみに合わせられたのですから。・・・主が私を卑しくし、全能者が私を辛い目に合わせられたというのに。」ルツ記1:20,21

 ナオミは、モアブの地で夫と二人の息子を亡くして絶望し、惨めな思いで帰郷しました。彼女は、神様に対する不平不満を口にするようになっていました。そんなナオミの姿は、ルツが羨望し、尊敬するような姿ではなかったかもしれません。しかし、ナオミは最後にはルツによって喜びのうちに孫を抱くことになりました。(ルツ記 4:13~22)

3.信仰による救い
 お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの神は私の神です。あなたが死なれるところで私も死に、そこに葬られます。ルツ記 1:16,17

 ルツは、邪教を信じる異邦人ではありましたが、ナオミとの出会いによって創造主なる真の神様と出会いました。この神様と神様を信じるナオミに従っていくことを堅く決心していました。
 神様が私たちに与えてくださるイエス様による救いは、①血筋によらず。②割礼によらず。③地位によらず。④知識によらず。⑤人の行いによらない、神様の一方的な愛と憐れみと恵みと信仰によるものです。
 私たちに試練がやって来て落ち込むことがあっても失望せず、ルツのような純粋な信仰を持ち続けて、最後までイエス様に従い続けましょう。

 文字ではなく、御霊による心の割礼こそ割礼だからです。ローマ 2:29

 ユダヤ人とギリシア人の区別はありません。同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かに恵みをお与えになるからです。ローマ 10:12(4:22~25)

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