エリヤは、BC870~845に北王国イスラエルで神様の預言者として活動しました。当時イスラエルは、アハブ王とイゼベル妃が崇拝するバアル神(カナン地方の肥沃神)を拝んでいました。
1.アハブ王との対決
エリヤは皆の前に進み出て言った。「おまえたちは、いつまで、どっちつかずによろめいているのか。もし主が神であれば、主に従い、もしバアルが神であればバアルに従え。」・・・Ⅰ列王記 18:21
エリヤは、3年半の干ばつを預言してアハブ王から身を隠し(Ⅰ列王記17:1、ヤコブ5:17,18)、カラスとやもめに養われました。その後バアル神の預言者450人、アシェラ神の預言者400人に1人で立ち向かい勝利しました(Ⅰ列王記18:16~40)。
2.弱音を吐いたエリヤ
・・・自分の死を願って言った。「主よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。私は祖父たちにまさっていませんから。」 Ⅰ列王記19:4
エリヤは答えた。「私は万軍の神、主に熱心に仕えました。しかし、イスラエルの子らはあなたとの契約を捨て、あなたの祭壇を壊し、あなたの預言者たちを剣で殺しました。ただ私だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っています。」Ⅰ列王記19:10
エリヤは、偶像と偶像崇拝者たちに対して、神様の圧倒的な力により勝利を得ました。しかし、王妃イゼベルの脅しのことばを恐れて逃走し、自分の死を願うほどでした。自分だけが一生懸命神様に仕えて来たのに命を狙われ、窮地に陥ってしまったと考えたからです。
3.共にいてくださるイエス様
一人の御使いが彼に触れ、「起きて食べなさい」と言った。・・・しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」Ⅰ列王記 19:1~18
神様は、自己憐憫に陥ったエリヤに休息と食事を与え、同じ信仰の仲間がいることを示して励まし、新しい王と彼の後継者エリシャを任命する使命を与えられしした。その後も預言者として王を戒め、最後は火の戦車と馬が現れ、竜巻に乗って天へ上って行きました(Ⅱ列王記 2:11)。
イエス様は、ご自身と聖霊様がいつまでも共にいてくださると約束してくださいました。自己憐憫に陥らず、神様の恵みに目を留めましょう。
・・・その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。ヨハネ 14:16
見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。マタイ 28:20
あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。Ⅰコリント 10:13