今日は福音書の奇跡2「大漁の奇跡」です。マタイの福音書(4:18~22)とマルコの福音書(1:16~20)では弟子たちの召命として記されています。イエス様は、神様のことばを求めて押し迫る群衆を岸辺に留め、シモン・ペテロ所有の舟の上から人々を教えられました。その教えの後、ペテロに魚を捕るように命じられました。ペテロの従順な行いが良い結果をもたらしました。
1.深みに漕ぎ出せ
話しが終わるとシモンに言われた。「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」すると、シモンが答えた。「先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう」ルカ 5:4,5
イエス様は大工の仕事を専門とし、ペテロは長年漁師の仕事をしていました。ベテラン漁師たちが一生懸命夜通し漁をしたのに一匹の魚も捕れず片づけをしていたのに、素人のイエス様が漁の指示を出しました。ペテロは無理だとは思いながらも、イエス様のおことばなので従ってみました。
2.私は罪深い人間です
・・魚を二艘の舟いっぱいに引き上げたところ、両方とも沈みそうになった。これを見たシモン・ペテロは、イエスの足もとにひれ伏して言った。「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」ルカ 5:7,8
ペテロがイエス様のおことばに従ったところ、大漁という思いもよらない結果を見ました。自分の経験や漁の技術によらない、常識を超えた神の子としての奇跡の力を目の当たりにしました。ペテロは、イエス様の神の子としての力と聖さとすばらしさに圧倒され、自分の小ささ、汚れ、無力さを痛感して恐れを抱きました。
3.人間を獲るようになる
イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。彼らは舟を陸に着けると、すべてを捨ててイエスに従った。ルカ 5:10,11
しかし、イエス様はそんなペテロを受け入れて「恐れることはない。」と言われ、宣教者、教会のリーダーとしての使命を与えました。イエス様は、人間の力を超えた大漁の奇跡を通して、今後ペテロたちが聖霊様の御力により大勢の人を救いに導き、教会を立て上げて行くことを示唆されました。イエス様は、ペテロの生涯に最後まで付き添われて力づけ、使命を全うさせてくださいました。
あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。主は あなたの義を光のように あなたの正しさを 真昼のように輝かされる。詩篇 37:5,6
イエス様に素直に従うこと、自分の経験や思いよりもみことばを信じて行動を起こすこと、信仰によって深みに漕ぎ出すことは勇気のいることです。しかし、信じる者は神様の栄光を見ます。