今日は福音書の出来事5「ガリラヤ巡回」です。イエス様が公生涯に入られた時「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」（マルコ 1:15）と第一声を発せられました。イエス様が伝えられた「御国の福音（良い知らせ）」とはどのようなもので、どのように伝道されたのでしょうか。
１．イエス様の伝道
イエスはガリラヤ全域を巡って会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病、あらゆるわずらいを癒やされた。マタイ 4:23
イエス様はイザヤ書 61:1に預言された通りに、貧しい人に福音を伝えるため、罪とサタンに捕らわれている人々を解放するために来られました（ルカ 4:16～21）。イエス様は弟子たちにまず「イスラエルの家の失われた羊たち」のところに行って福音を伝えるように命じられました（マタイ 10:6）。その後、福音は異邦人にも伝えられました。
行って、『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。マタイ 10:7
２．御国の福音
・・・向きを変えて子どもたちのようにならなければ、決して天の御国に入れません。 マタイ 18:3
イエス様が伝えた御国の福音は、神様の救いと御国の到来です。御国の福音とは、イエス様がメシアとしてこの地上に来られ、十字架の死とよみがえりにより、信じる者の罪の贖いを完成されたことです。御国の到来とは、律法と罪とサタンと永遠の死に支配されていた者が、神様の支配に移されることを意味します。イエス様が与えてくださった福音は、行いによる救いではなく、神様のあわれみと恵みと悔い改め（へりくだり）を伴う信仰による救いです（ローマ 3:20～31）。
・・・見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。ルカ17:21
３．世界に満ちる福音
信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。遣わされることがなければ、どのようにして宣べ伝えるのでしょうか。「なんと美しいことか、良い知らせを伝える人たちの足は」と書いてあるようにです。
ローマ10:14,15
イエス様は伝道のために弟子たちを訓練され、ご自身は最後に私たちのために十字架で死なれ、よみがえられて救いを完成して天に帰られました。その後、御国の福音は弟子たちに託され、後に救われた私たちにも委ねられました。私たちはイエス様によって救われ、神様の子にしていただき、キリストに代わる使節に任命されました（Ⅱコリント5:18～20）。主は全世界に福音が満ちることを願っておられます。
御国のこの福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての民族に証しされ、それから終わりが来ます。マタイ 24:14
