「安息日論争」(聖日礼拝メッセージ 2023/06/25)

 今日は新約聖書の教え1「安息日論争」です。イエス様は、律法学者・パリサイ人たちが見失っていた安息日の本当の意味を教えようと、安息日に7回の癒やしを行いました。安息日は人間の肉体的・精神的健康のためであり、神様を礼拝する日(出エジプト 20:8~11、レビ 19:30、申命記 5:12~15、イザヤ 58:13,14,66:23)、出エジプトの出来事を覚える日、悪ではなく善を行う日です。

1.律法学者たちの主張
 律法学者たちやパリサイ人たちは、イエスが安息日に癒やしを行うかどうか、じっと見つめていた。彼を訴える口実を見つけるためであった。ルカ 6:7

 律法学者たちは、神様が愛とあわれみによってお与えになった安息と礼拝のための規定を、律法的な規定に変えてしまい、39条の禁止条項と234の禁止行為を決めて人々に守るよう強要していました(使徒 1:12)。彼らの独善と偏見に満ちた聖書解釈は自己義認に基づいており、イエス様から偽善者との批判を受けました。イエス様は安息日の規定に従い会堂の集まりには出席していましたので、安息日に反対していたのではなく、律法学者たちの的外れな信じ込みと人々への悪影響を心配していました。

2.安息日の癒し
 イエスは彼らに言われた。「あなたがたに尋ねますが、安息日に律法にかなっているのは、善を行うことですか、それとも悪を行うことですか。いのちを救うことですか、それとも滅ぼすことですか。」・・・「手を伸ばしなさい」と言われた。・・・手は元どおりになった。ルカ 6:9,10

 イエス様は安息日に7回癒しを行われ、律法学者たちの偽善を暴かれました。①悪霊に憑かれていた者の癒し(マルコ1:21~27)②ペテロの姑の癒し(マルコ1:29~31)③38年間患っていた人の癒し(ヨハネ5:1~9)④片手が不自由な人の癒し(マルコ3:1~6)⑤腰が曲がった女性の癒し(ルカ13:10~17)⑥水腫の癒し(ルカ14:1~6)⑦盲人の癒し(ヨハネ9:1~14)

 彼らに言われた。「自分の息子や牛が井戸に落ちたのに、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者が、あなたがたのうちにいるでしょうか。」彼らはこれに答えることができなかった。ルカ 14:5,6

3.善を行う日
 もし、あなたが安息日に出歩くことをやめ、わたしの聖日に自分の好むことをせず、安息日を『喜びの日』と呼び、主の聖日を『栄えある日』と呼び、これを尊んで、自分の道を行かず、自分の好むことを求めず、無駄口を慎むなら、そのとき、あなたは主をあなたの喜びとする。イザヤ 58:13,14(イザヤ 56:2~7、エゼキエル 20:20)

 イエス様は一週間に一日休んで神様の前に感謝と喜びを表すように導いておられます。私たちに安息日の休みは残されています。従順になって神様の安息に入れるように努めましょう(へブル 4:1~11)。

 主に感謝することは 良いことです。いと高き方よ あなたの御名をほめ歌うことは。       詩篇(賛歌。安息日のための歌。)92:1

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