今日は新約聖書のたとえ1「天国についてのたとえ」です。イエス様は、多くの教えをたとえ話によって説明されました。なぜたとえ話を使われたのでしょうか。天国の教えは何にたとえられたのでしょうか。
1.わかりにくく、わかりやすく。
弟子たちが近寄って来て、イエスに「なぜ、彼らにたとえでお話になるのですか」と言った。・・・わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らが見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、悟ることもしないからです。・・・あなたがたの目は見ているから幸いです。・・・ マタイ 13:10~16
イエス様がたとえ話を用いる一つの理由は、奇跡や話しの表面的な事だけを求める人と教えや深い意味を求める人を区別するためでした。心の鈍い人は聞いても悟らず、見ても知ることはありません。
イエスは、このような多くのたとえをもって、彼らの聞く力に応じてみことばを話された。マルコ 4:33(マタイ 13:34,35)
イエス様はたとえ話を用いるもう一つの理由として、隠されている奥義(詩篇 78:2)をわかりやすく聞く力に応じて話されました。
2.神の国とは何?
イエス様の神の国についてのたとえ話は12あり、次の6つのジャンルに分類できます。
1)神様の力による成長 ①種蒔きと収穫 マルコ 4:26 ②からし種 マルコ 4:30,マタイ 14:31,ルカ 13:18 ③パン種 マタイ 13:33,ルカ 13:20
2)良いものと悪いものを分ける ④毒麦 マタイ 13:24 ⑤地引網 マタイ 13:47
3)とても価値があるもの ⑥畑の宝 マタイ 13:44 ⑦良い真珠の商人 マタイ 13:45
4)責任が伴うもの ⑧タラント(ミナ)マタイ 25:14,ルカ 19:11
5)招かれるもの ⑨2人の債務者 マタイ 18:23 ➉ぶどう園の労務者 マタイ 20:1 ⑪婚礼の披露宴 マタイ 22:2
6)備えが必要なもの ⑫10人の花嫁 マタイ 25:1
神の国は、人の力に拠らず、神様が恵みとあわれみによって一方的に与えて、成長させてくださるものです。しかし、私たちには、その価値を認め、信仰による責任のある対応が求められています。
3.成長させてくださるのは神様
かしらにしっかり結びつくことをしません。このかしらがもとになって、からだ全体は節々と筋によって支えられ、つなぎ合わされ、神に育てられて成長していくのです。コロサイ 2:19
神様は愛とあわれみによって、こんな私たちを成長させてくださいます。しかし、当然私たちはかしらなるイエス様にしっかり結びついていなければいけません。一人ひとり、神様に会う備えをしましょう。
イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ。 アモス 4:12
私たちはみな、神のさばきの座に立つことになるのです。ローマ 14:10