今日は新約聖書の出来事8「12弟子の派遣」です。イエス様は12弟子に霊的権威、癒しの力、死人を生き返らせる力を授け、神の国の福音を宣べ伝えるために遣わされました。それはイエス様の昇天後に福音宣教を担う弟子たちの訓練でもありました。福音宣教の原則を学びましょう。
1.ただで受けたから、ただで与えよ
あなたがたはただで受けたのですから、ただで与えなさい。マタイ 10:8
私たちが救われたのは神様の一方的なあわれみと赦しです。私たちが代価を払ったのではなく、救い主イエス様が払ってくださいました。
旧約聖書には、預言者エリシャがナアマン将軍のツァラアトを治した時に贈り物を拒否したのに、弟子のゲハジは噓を言って贈り物を着服してツァラアトに冒された事が記されています(Ⅱ列王記 5章)。
「ああ、渇いている者はみな、水を求めて出てくるがよい。金のない者も。さあ、穀物を買って食べよ。さあ、金を払わないで、穀物を買え。代価を払わないで、ぶどう酒と乳を。イザヤ 55:1
キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自分を与えてくださいました。Ⅰテモテ 2:6
2.狼の中に羊を
いいですか。わたしは狼の中に羊を送り出すようにして、あなたがたを遣わします。ですから、蛇のように賢く、鳩のように素直でありなさい。 マタイ 10:16
イエス様は弟子たちを世に遣わすことを、狼の中に羊を送り出すようなものだと言われました。イエス様に従って生きようとすると国、社会、宗教、家族から迫害に遭うと予め教えられています。しかし、聖霊様が内住しておられ、イエス様が共にいてくださるので大丈夫です。愚鈍ではなく賢明に、頑なではなく素直に信仰に生きましょう(「善にはさとく、悪にはうとく」ローマ 16:19)。
キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。Ⅱテモテ 3:12
3.最後まで耐え忍ぶ者
わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます。一つの町で人々があなたがたを迫害するなら、別の町へ逃げなさい。 マタイ 8:22,23
イエス様は迫害があれば次の町へ逃れるように勧めておられます。初代教会も迫害によってクリスチャンが散らされて福音が地方へと拡大していきました(使徒8章)。今、在る所に固執しないで勇気ある転換が、新たな福音の展開につながることがあります。最後までイエス様に従いましょう。
あなたが受けようとしている苦しみを、何も恐れることはない。見よ。悪魔は試すために、あなたがたのうちのだれかを牢に投げ込もうとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあう。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与える。黙示録 2:10