「サウロの回心」(聖日礼拝メッセージ 2024/06/30)

 今日は使徒の働き12「サウロの回心」です。サウロ(ユダヤ名){パウロ(ローマ市民名)}〔AD5~68〕は、タルソ生まれのローマ市民、ベニヤミン族で律法厳守のパリサイ派に属し、ガマリエルから律法の教育を受けたエリートでした。律法に熱心のあまりイエス様に強硬に反対していましたが、ダマスコ途上でイエス様に出会い回心して偉大な使徒となりました。

1.迫害者サウロ
 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅かして殺害しようと息巻き、大祭司のところに行って、ダマスコの諸会堂宛ての手紙を求めた。それは、この道の者であれば男でも女でも見つけ出し、縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。使徒 9:1,2

 ユダヤ教のうちにあった、かつての私の生き方を、あなたがたはすでに聞いています。私は激しく神の教会を迫害し、それを滅ぼそうとしました。ガラテヤ 1:13

 エルサレムで迫害を受けたクリスチャンは、四方に散らされ、北方のダマスコにも離散していました。サウロは、最初の殉教者ステパノの処刑を契機に離散したクリスチャンを捕えるためにダマスコへ向かいました。彼は、自分が信じ拠り所としている律法をクリスチャンたちが否定していると考え、彼らを撲滅しなければならないという使命に燃えていました。

2.イエス様との出会い
 ・・・「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」彼が「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。使徒 9:4,5
 
 私はそれを人間から受けたのではなく、また教えられたのでもありません。ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです。ガラテヤ 1:12

 サウロの心の内には、ステパノの敵をも赦す殉教の姿が残っており、律法を尊重する自分には愛とあわれみの心がないと悩み、真理を求めていたのでしょう。彼は三日間、目は開いていたが見ることができず、飲食もしませんでした(使徒 9:8,9)。衝撃的なイエス様との出会いでした。

3.変えられたサウロ(パウロ)
 また、あなたの証人ステパノの血が流されたとき、私自身もその場にいて、それに賛成し、彼を殺した者たちの上着の番をしていたのです。』すると主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く異邦人に遣わす』と言われました。』使徒 22:20,21

 私は以前には、神を冒涜する者、迫害する者、暴力をふるう者でした。しかし、信じていないときに知らないでしたことだったので、あわれみを受けました。私たちの主の恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに満ちあふれました。Ⅰテモテ 1:13,14

 サウロは、イエス様と出会って価値観が180度転換しました。イエス様のすばらしさのゆえに、イエス様以外はちりあくたと表現しています(ピリピ 3:8)。あなたのイエス様との出会いはどうでしたか、あなたにとってイエス様以外のものはちりあくたでしょうか。まだ心引かれていますか。

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