「すべての人に悔い改めを」(聖日礼拝メッセージ 2024/09/01)

 今日は使徒の働き21「第2回伝道旅行3(アテネ)」です。パウロはベレアでの難を逃れるためにアテネに送り出され、シラスとテモテはベレアにとどまりました。パウロは会堂でユダヤ人と改宗者に教え、広場とアレオパゴス(裁判所、評議所、身分審査)では哲学者たちと論じ合いました。パウロはすべての人たちに悔い改めの必要性を説きました。

1.哲学と偶像
 さて、パウロはアテネで二人を待っていたが、町が偶像でいっぱいなのを見て、心に憤りを覚えた。使徒 17:16

 アテネはアカイア地方の首府(現在はギリシャの首都)で、哲学、文学、科学、美術の一大中心地、民主主義発祥の地、世界最大の大学都市、宗教多元主義の町でした。パウロは偶像の多さに義憤を抱きました。哲学も宗教も創造主なる神様と救い主なるイエス様抜きで真理と幸福を得ようとする点は同じです。
 エピクロス派:唯物論者(理神論)、快楽主義、充実した人生の送り方。
 ストア派:理想主義者、汎神論、運命論、自足と頑強な忍耐の哲学。
 仏教:四苦(生老病死)八苦(愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛 苦)、四諦(苦諦、集諦、滅諦、道諦)八正道(正見、正思惟、正語、 正業、正命、正精進、正念、正定)

2.真の神様
『知られていない神に』と刻まれた祭壇があるのを見つけたからです。そこで、あなた方が知らずに拝んでいるもの、それを教えましょう。使徒17:23

 神について知りうることは、彼らの間で明らかです。神が彼らに明らかにされたのです。神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。ローマ 1:19,20(使徒 14:17、詩篇 145:18)

 パウロは、彼らが無意識のうちに求めていた真の神様をわかりやすく教えました。人は、神様が愛と恵みのうちに創造された環境の中で生かされていながら、その神様を認めず屁理屈をこねて自分勝手な生き方をしてしまっています。すべての人は神様に対して責任を負っています。
 
3.すべての人に悔い改めを
 私たちは神の子孫ですから、神である方を金や銀や石、人間の技術や考えで造ったものと同じであると、考えるべきではありません。・・・今はどこででも、すべての人に悔い改めを命じておられます。使徒 17:29,30

 神様は、人が人間の手でこしらえた偶像を神と崇め、ご自身に対する罪を軽んじていることについて、必ずさばきがあることを、イエス様の十字架と復活で明確に示されました。悔い改めこそが唯一の救いの道です。
 
 もし自分には罪がないというなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。Ⅰヨハネ 1:8,9

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