今日は使徒の働き22-2「第2回伝道旅行(4-2)Ⅰテサロニケ(2)」です。パウロは、第2回伝道旅行で開拓したテサロニケ教会の兄弟姉妹に手紙を送って不道徳と兄弟愛、イエス様の再臨とすでに召天した者について教え、堅く信仰に立ち続けるよう励ましました。
1.兄弟愛
神のみこころは、あなたがたが聖なる者となることです。あなたがたが淫らな行いを避け、一人ひとりがわきまえて、自分のからだを聖なる尊いものとして保ち、神を知らない異邦人のように情欲におぼれず、また、そのようなことで、兄弟を踏みつけたり欺いたりしないことです。Ⅰテサロニケ 4:3~6
テサロニケ教会は後述のⅠテサロニケ4:9で「兄弟愛については、あなたがたに書き送る必要がありません。・・・」とほめられていますが、性的な不道徳の兆候があったようです。当人、夫婦、家族、ひいては教会の兄弟姉妹にまで悪影響を及ぼす問題について注意を与えています。さらにマケドニア全教会の貧しい人たちに対する援助の働きを継続するように勧めています。ただ同時に、援助に依存する者には戒めが与えられています。
2.眠った者
眠っている人たちについては、兄弟たち、あなたがたに知らずにいてほしくありません。あなたがたが、望みのない他の人々のように悲しまないためです。Ⅰテサロニケ 4:13
テサロニケ教会に再臨信仰はありましたが、ひとつの疑問として、再臨のイエス様を直接迎える者は幸いだが、先に召天した者たちは不利な立場にあるのではないかということでした。しかし、パウロは「号令とみ使いの声とラッパの響きとともに、イエス様が天から下られ、まず先に召天した者たちがよみがえり、私たちと一緒に空中で主とお会いする。希望なく悲しんではならない。」と教え、大いなる希望を与えました。
3.主の再臨
主の日は、盗人が夜やって来るように・・・しかし、兄弟たちあなたがたは暗闇の中にいないので、その日が盗人のようにあなたがたを襲うことはありません。Ⅰテサロニケ 5:2~4(Ⅱペテロ 3:8~13)
主の再臨はみんなが安心し何事もなく平和に暮らしている時に、突然盗人のようにやって来ます。ただ、私たちは暗闇の中にはいない光の子どもなので、私たちにとっては突然の出来事ではありません。「信仰と愛の胸当てを着け、救いの望みというかぶとをかぶり、身を慎んで」(Ⅰテサロニケ 5:8)目を覚まして、互いに励まし合い、互いを高め合いましょう。神様は私たちが御怒りではなくイエス様による救いを受けるように定めてくださいました。
パウロはテサロニケ教会の兄弟姉妹に次の勧告を与えました。
①怠惰な者を諭す ②小心な者を励ます ③弱い者の世話をする ④すべての人に寛容を示す ⑤悪に対して善を返す ⑥いつも喜び ⑦絶えず祈り ⑧すべてに感謝する ⑨御霊を消さない ⑩預言を軽んじない ⑪すべてを吟味する ⑫良いものを保つ ⑬悪から離れる