今日は使徒の働き25「第3回伝道旅行(3-2)Ⅰコリント(2)」です。 パウロは、第3回伝道旅行(使徒 18:23~20:38)でエペソからコリント人への手紙第一を書き送り、その後コリントを再訪問しました。コリント教会のもう一つ大きな問題は、霊的賜物と復活の教えのことでした。
1.霊的賜物
賜物はいろいろありますが、与える方は同じ御霊です。奉仕はいろいろありますが、仕える相手は同じ主です。働きはいろいろありますが、同じ神がすべての人の中で、すべての働きをなさいます。皆の益となるために、一人ひとりに御霊の現れが与えられているのです。 Ⅰコリント12:4~7
パウロは、コリント教会の礼拝の混乱に対して、まず11章で女性の被り物と聖餐式のあり方について教え、さらに、12章では霊的賜物について教えています。当時の一般的な宗教では、恍惚状態になることが霊的なこととされていたようで、教会の中でも異言を語ることが一番華やかな霊的賜物としてもてはやされていましたが、教会に混乱をもたらしていました。パウロは、霊的賜物は聖霊様が与えてくださるもので、体のように一致と統一と秩序があり、教会を立て上げるためのものであって優劣を競うものではないと教えています。そして、一番大切な「愛」を強調しています。
2.復活
ところで、キリストは死者の中からよみがえられたと宣べ伝えられているのに、どうして、あなたがたの中に、死者の復活はないという人たちがいるのですか。Ⅰコリント 15:12
当時、ユダヤ人は肉体の復活を信じていましたが、ギリシア人は、魂は不滅、肉体の復活はないと信じていました。教会の中に早くもキリスト信仰の根幹であるイエス様の復活とクリスチャンの復活を否定する教えが入って来たことにパウロは驚いています。その当時はイエス様の復活から25年程しか経ってないので、復活を目撃した多くの人々がいました。パウロは「イエス様の復活がなければクリスチャンの救いも信仰も希望もありえない。復活こそ歴史の最重要事項であり確証された事実である。」と述べています。
3.愛を追い求めよ
こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。愛を追い求めなさい。Ⅰコリント 13:13,14:1
パウロはこの手紙の中で、霊的賜物は神様が与えてくださった素晴らしいものだが、それさえも「愛」が伴わなければ、価値がなくなるどころか煩わしくて害を与えるものだと断言しています。霊的賜物を自分を肯定するためや安心を得るため、人からの称賛を受けるために使おうとすると罠に陥ります。すべては神様の栄光、教会、兄弟姉妹の益のためです。
神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。Ⅰヨハネ 5:3
神を愛する者は兄弟も愛すべきです。私たちはこの命令を神から受けています。Ⅰヨハネ 4:21