「キリストはほむべき神」(聖日礼拝メッセージ 2024/12/15)

 今日は使徒の働き25「第3回伝道旅行(3-4,5)ローマ人への手紙」です。 パウロは、第3回伝道旅行(使徒18:23~20:38)の終わり頃(AD57-58)コリントからローマ人への手紙を書き、ケンクレアのフィベという女性に託したようです(ローマ16:1,2)。当時のローマの教会は、ペンテコステの時にエルサレムにいたローマ出身のユダヤ人(使徒2:10,11)たちによって立てられ、その後多くのクリスチャンが移住したようです。
 パウロは神様から「ローマでも証人となる」と約束をいただいていましたが(使徒23:11)、この後行くエルサレムから生きて戻れる保証はありませんでした。パウロはキリストの福音の本質を文書にして首都ローマに保管しておく意図があったと思われます。パウロとペテロはこの手紙の約8年後にローマ皇帝ネロの大迫害に続く残虐な迫害によって殉教しました。

1.キリストの贖い
 すなわち、ちょうど一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、一人の従順によって多くの人が義人とされるのです。律法が入って来たのは、違反が増し加わるためでした。しかし、罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました。ローマ 5:19,20

 パウロは、一人の人アダムによって神様に対する不従順と罪が、ユダヤ人や異邦人を問わずすべての人に広がり、その結果としてすべての人が死と永遠の滅びの下に閉じ込められましたが、新生する者の頭である一人の人イエス様の神様に対する従順によって、イエス様を信じるすべての人に罪の赦しと救いと永遠の命が与えられたと教えています。

2.信仰による義
 なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。ローマ 10:9,10

 パウロは、ユダヤ人がアブラハムの子孫であることや律法と割礼をいただいた選ばれた民であると優位性を強調したり、異邦人がユダヤ人の不信仰を批判して自分たちの正当性を強調したりすることを高慢なことだと退けます(ローマ 11:30~32)。私たちは信仰によって義と認められました(ローマ 5:1)。

3.キリストにあって一つ
 私たちは一人ひとり、霊的な成長のため、益となることを図って隣人を喜ばせるべきです。ローマ 15:2

 そうして、あなたがたが心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父である神をほめたたえますように。ローマ 15:6

 教会の中にはユダヤ人や異邦人、信仰の強い人や弱い人(ローマ 14章)、様々な賜物(ローマ 12:3~8)を持った人がいます。パウロは、皆が同じことをする同じ人になるのではなく、それぞれの賜物や働きや個性を尊重し、互いに謙遜を尽くし、イエス様にあって心を一つにして一致することによってイエス様と父なる神様をほめたたえるように命じています。

タイトルとURLをコピーしました