「神を知ることにおいて」(聖日礼拝メッセージ 2025/03/02)

 今日は使徒の働き30-2「ローマでのパウロ(1)コロサイ人への手紙」です。パウロは、ローマでの2年間の軟禁生活中に聖書の手紙(エペソ、ピリピ、コロサイ、ピレモン)を執筆しました。パウロはコロサイ教会を訪れたことはなく、設立に関わったわけではありませんが、兄弟姉妹を通して深い関わりがありました。この手紙はエパフラスから聞いた教会内の危険な異端の働きに対して正しい教えを伝えたものです。

1.コロサイ教会
 ・・・あるいは祭りや新月や安息日のことで、誰かがあなたがたを批判することがあってはなりません。・・・自己卑下や御使い礼拝を喜んでいる者が、あなたがたを断罪することがあってはなりません。・・・かしらにしっかり結びつくことをしません。コロサイ 2:16~19

 コロサイ教会はエパフラスによって設立され(コロサイ1:7)、アルキポ、ピレモン、オネシモたちが所属していました。コロサイはエペソの東方150kmにある小さな町で、近くにはラオデキヤやヒエラポリスがありました。教会には地元フルギア人とユダヤ人やギリシア人がおり、それぞれの教え(ユダヤ主義、御使い礼拝、禁欲主義、哲学)を聖書の教えに取り込む傾向がありました(混交主義:シンクレティズム)。

2.神を知ることにおいて
 ・・・あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについての知識に満たされますように。また、主にふさわしく歩み、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる良いわざのうちに実を結び、神を知ることにおいて成長しますように(神を知る知識を増し加えられますように)。コロサイ1:9,10

 パウロは、手紙の冒頭で兄弟姉妹の福音理解によるイエス様に対する信仰と聖徒に対する愛をほめて感謝しています。しかし、福音に自分たちの教えを混ぜ込もうとする考えは、純粋な聖書信仰、福音の真理を弱めて破壊するものだと強く非難しています。パウロが勧めている「神を知ることにおいて成長する」とは、1)神様について知る方法において成長すること、2)神様について良く知り悟る、3)主にふさわしく歩み、主に喜ばれ、実を結び、強くされ、忍耐・寛容を身に着け、神様に感謝をささげる生き方に成長すること、4)結果として、この世の教えに惑わされずに成熟した者となって安定した信仰生活を送り、周りの人々を安心させ、イエス様の愛を証しすることです。パウロは、混交主義に影響されていた兄弟姉妹に対して神様を知るための5つの要点を勧めています。みことばにしっかり根ざせば、偽りの教えが忍び込む余地も信仰の道からそれる危険性もありません。大切なのは観念的な教えではなく、新生と罪から離れた生き方です。

①イエス様は万物の創造主、イエス様の神性   コロサイ 1:15~17
②イエス様は第一の者             コロサイ 1:18,19
③イエス様の十字架による救い         コロサイ 1:14,20~22
④イエス様は神様の奥義            コロサイ 2:2,3,9
⑤イエス様は私たちのいのち          コロサイ 3:3,4

 ・・・あなたがたは古い人をその行いとともに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。・・・新しくされ続け、真の知識に至ります。コロサイ3:5~10

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