今日のテーマは黙示録2「エペソ教会」です。ヨハネはイエス様の右手に七つの星と七つの燭台を見ました。七つの星は七つの教会の御使い、七つの燭台は七つの教会を意味していました。最初にエペソ教会に対してみことばが告げられました。エペソは商業中心の大都市で、アルテミス神殿がありました。40年前のパウロの伝道により多くの人々が救われて小アジア地域の母教会となりました。その後、ローマ帝国の迫害の中、テモテ、ヨハネが滞在し、教会は成長しますが堕落も見え始めていました。
1.行ない、労苦、忍耐
わたしは、あなたの行い、あなたの労苦と忍耐を知っている。また、あなたが悪者たちに我慢がならず、使徒と自称しているが実はそうでない者たちを試して、彼らを偽り者だと見抜いたことも知っている。あなたはよく忍耐して、わたしの名のために耐え忍び、疲れ果てなかった。黙示録 2:2,3
あなたはニコライ派の人々の行いを憎んでいる。わたしもそれを憎んでいる。黙示録2:6
エペソ教会は規模的にも小アジアの中心的な教会として成長していました。そして、ローマ帝国による迫害が吹き荒れ殉教する兄弟姉妹がいる中、信仰者としての行いもイエス様を信じるがゆえの労苦も忍耐も偽使徒やニコライ派(教祖ニコラウス:異端、偶像・不品行)を排除し正しい教えに立つことに関しても、イエス様から大変ほめられています。
2.はじめの愛に
けれども、あなたには責めるべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。黙示録 2:4
信仰の行い、イエス様に従う労苦、正しい教えを堅持する熱心さがあるのに、責められるべき問題点が指摘されています。彼らが最初にイエス様と出会った時に抱いていた純粋な愛から心が離れてしまっていました。義務的で自己満足な行ない、目的化してしまった行いに陥ってしまい、イエス様に対する純粋な愛がなくなっていました。同時に、兄弟姉妹お互いの間の愛と思いやり、寛容と忍耐の面でも愛が欠如していました。
たとえ私が持っている物のすべてを分け与えても、たとえ私のからだを引き渡して誇ることになっても、愛がなければ、何の役にも立ちません。・・・その中で一番すぐれているのは愛です。Ⅰコリント 13:3~13
3.勝利を得る者
だから、どこから落ちたのか思い起こし、悔い改めてはじめの行いをしなさい。黙示録 2:5
エペソ教会と私たちの問題の解決策は悔い改めて、イエス様に最初に出会った時の愛と行いに立ち返ることです。悔い改めてはじめの行いをする者は勝利者となり、いのちの木の実をいただくことができます。
都の大通りの中央を流れていた。こちら側にも、あちら側にも、十二の実をならせるいのちの木があって、毎月一つの実を結んでいた。その木の葉は諸国の民を癒やした。黙示録 22:2