今日のテーマは黙示録5「ティアティラの教会」です。ヨハネは、ティアティラの教会に『燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝く真鍮のような神の子』がことばを与えると記しています。ティアティラの兄弟姉妹の「愛と信仰と奉仕と忍耐」が賞賛されていますが、教会内の偽預言者・偽教師によって兄弟姉妹に悪影響が出ていることが指摘され、悔い改めるよう命じられており、偽りの教えを受け入れていない者はしっかりと健全な教えを堅持するように勧められています。
1.愛と信仰と奉仕と忍耐
わたしは、あなたの行い、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐を知っている。また、初めの行いにまさる、近ごろの行いも知っている。黙示録 2:19
『燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝く真鍮のような神の子』(黙示録 1:14,15、ダニエル 10:6)であるイエス様は、「人の思いと心を探る方」です。イエス様は、ティアティラの兄弟姉妹が「愛と信仰と奉仕と忍耐」に歩んでいることをすべてご存じです。彼らは神様が求めておられる「愛と信仰と奉仕と忍耐」をイエス様から賞賛されています。
2.イゼベルの教え
あなたは、あの女、イゼベルをなすがままにさせている。この女は、預言者だと自称しているが、わたしのしもべたちを教えて惑わし、淫らなことを行わせ、偶像に献げた物を食べさせている。黙示録 2:20
ティアティラの教会はペルガモンの教会と同様に、「愛と信仰と奉仕と忍耐」が賞賛されていながら、イゼベル(偽預言者、偽教師、偶像崇拝者、淫行、Ⅰ列王記16:29~33、21:25,26)に対しては妥協していたため兄弟姉妹に甚大な悪影響が及んでいました。ティアティラにはアルテミス神殿があり、この女はアルテミスの崇拝者で、町の有力者たちを弟子に持っていたようです。女は拡大していたキリストの教えに魅力を感じて教会に近づき、自分の教えや主張(偶像崇拝と淫らな行い)を教会に持ち込んだようです。イエス様は、この女と追随者たちに悔い改めを命じられ、従わない場合には厳しいさばきがあると警告されました。
3.わたしの業を守る者
ただ、あなたがたが持っている物を、わたしが行くまで、しっかり保ちなさい。勝利を得る者、最後までわたしの業を守る者には、諸国の民を支配する権威を与える。黙示録 2:25,26
イエス様は、この女の教えは「サタンの深み」と呼ばれ、この偽りの教えを拒絶し彼らと距離を置いている者は、今持っている「愛と信仰と奉仕と忍耐」をイエス様の再臨までしっかりと保つよう命じておられます。彼らには、キリストの支配権(Ⅰコリント 6:2,3)と明けの明星(イエス様の力と臨在、尽きぬ交わり:黙示録 22:16)が約束されています。
「わたしイエスは御使いを遣わし、諸教会について、これらのことをあなたがたに証しした。わたしはダビデの根、また子孫、輝く明けの明星である。」黙示録 22:16