今日のテーマは「アドベント(待降節)」です。今日から12月24日までがアドベント(英:キリストの来臨、初臨の意味)です。暦上のことではありますが、クリスマス前の4週の期間をイエス・キリストの降誕を準備して待ち、心を整える時です。
1.ひとりのみどりご
それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエル(神われらと共にいます)と呼ぶ。イザヤ 7:14
「みどりご」は「みどり児」と書き、嬰児(生まれたばかりの赤ん坊)を指す雅な表現です。神様は、罪を犯して離れて行ってしまった人間を救うために、唯一無二の方法を計画され、預言され、実行されました。神様は自らの自然法則を超越されて、ご自身の愛するひとり子をこの汚れた世界に誕生させてくださいました。
ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。・・・万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。イザヤ 9:6,7
主は 天を押し曲げて降りて来られた。黒雲をその足の下にして。詩篇 18:9
2.中間時代
見よ。わたしは、主の大いなる恐るべき日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、この心をその父に向けさせる。それは、わたしが来て、この地を聖絶の物として打ち滅ぼすことのないようにするためである。マラキ 4:5,6
中間時代は、旧約聖書と新約聖書(バプテスマのヨハネ)の間の聖書に記述のない400年間を指します。旧約聖書の最後の部分マラキ書4章には、約400年後にイエス様の先駆けとして登場するバプテスマのヨハネを預言し、紹介しています。中間時代のイスラエルは、ギリシャ、エジプト、シリヤに支配され、一時独立しますが、その後ローマの支配を受け、ヘロデがユダヤの王になりました。この期間にパリサイ派、サドカイ派の誕生、ギリシャ語による七十人訳聖書(旧約)の翻訳が行われました。そのような中でイスラエルを再び独立に導くメシヤが待望されていました。
3.メシヤを待ち望む
しかし、私は主を仰ぎ見、私の救いの神を待ち望む。私の神は私の言うことを聞いてくださる。ミカ 7:7
私たちは、日々神様を仰ぎ見て神様を待ち望んでいますが、この時期は特に、神様が私たちを救うために強力な熱意をもって救い主イエス様をお送りくださったこと、私たちをいつも心に留めておられて助けを与えてくださることに思いをはせましょう。さらにこの良い知らせがこの地域に、全世界に伝えられて、多くの方々が救いを受けられるように祈りつつ宣べ伝えてまいりましょう。
