私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間はあなたのふたりの娘たちのために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです。
もし、私の父の神、アブラハムの神、イサクの恐れる方が、私についておられなかったなら、あなたはきっと何も持たせずに私を去らせたことでしょう。神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて、昨夜さばきをなさったのです。」 創世記 31:41,42
ヤコブは、狡猾な伯父ラバンに騙されながらも、二人の妻と伯父への奉仕(自分の財産)のために20年間仕えてきました。自らが父と兄を騙してしまったことの刈り取りのようです。しかし、ヤコブは、主の約束とみことばをしっかり握って絶対に離しませんでした。この主に対する信頼が、長年の苦難の生活を支えたのでした。
主は、約束の通りにヤコブを守り、祝福して下さいました。
①伯父ラバンの家へ導き、生活させる。29:1~14
②家族を得る。 29:21~30:24
③財産を殖やす。 30:31~43,31:9~12
④故郷へ帰らせる。 31:13
⑤みこころを示す。 30:27,31:3,11~13,24
ヤコブは、主を信頼して歩みました。
①ことある毎に主を礼拝した。 31:13,54
②主のすばらしさを告白した。 30:30,31:42,53
③試練を耐え忍んだ。 30:29,30,31:38~41
ヤコブは、主が共にいて下さるとの信仰に立っていたので、苦しい異国での生活や試練も、愛する主からのものとして受け止めて、愛する主と伯父ラバンに仕えました。そのことが彼を、信仰的にも人間的にも大きく成長させました。彼の狡猾な性格に変化が現れました。
昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。 ローマ 15: 4 (ローマ 8:23~25)
信仰の放縦(甘やかし)がその人を助けるのではなく、信仰の試練が、主ご自身とみことばと約束を信頼する信仰を深めさせ、その人を整えていきます。