見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」 創世記 28:15
イサク家族に降りかかった一家離散の顛末を見ると、神様のみことば(約束)を心から信じない人間の自分中心の考え方と信仰を自分が信じやすいものにすりかえる人間の狡猾さ・あやうさを見ることができます。
イサクは、エサウとヤコブが生まれた時に、神様から与えられた約束を無視して、自分が好むエサウを祝福しようとしました。リベカはヤコブを好み、夫を騙してまでヤコブに祝福と財産を継がせようとしました。夫婦の間に価値観相違の問題がありました。
エサウは、俗悪な者で長子の権利を軽んじました(創世記25:34、ヘブル12:14~17)。また、異教の民から3人の妻を持ちました。ヤコブは母リベカの言いなりになって、父と兄を騙し、自分の策略によって祝福を手に入れようとした。
結果的に、エサウがヤコブを殺す決意をし、ヤコブは追放されて一家はバラバラになってしまいました。
主のみこころが示されているにもかかわらず、人がそれぞれ思い思いのことをしたことによって、大きな問題となりました。
しかし、主はそんな恐れと不安いっぱいの逃亡の旅を続けるヤコブに、あわれみを示して彼のかたわらに現れて下さいました。
主は同様に、問題がありや失敗しやすいあなたを選び、祝福の約束を与えて下さっています。
・神様の約束―アブラハムへの約束の再確認。カナンの地を与える。子孫を増やす。すべての民族がヤコブの子孫によって祝福される。ヤコブとともにいる。守る。この地に連れ戻す。約束を成就する。捨てない。
・ヤコブの確信と誓願―主は、ともにおられる。旅路を守って下さる。衣食を与えて下さる。父の家に帰らせて下さる。私の神になって下さる。主に必ず什一献金をささげる。
それからヤコブは誓願を立てて言った。「神が私とともにおられ、私が行くこの旅路を守り、食べるパンと着る着物を賜わり、 無事に父の家に帰らせてくださり、こうして主が私の神となられるなら、石の柱として立てたこの石は神の家となり、すべてあなたが私に賜わる物の十分の一を必ずささげます。」創世記 28:20~22