エレミヤは、イザヤの約100年後、アナトテで祭司の子として生まれ、BC627年に預言者として召命を受けました。同時代には、ハバクク、ゼパニヤ、ダニエル、エゼキエルなどの預言者がいました。彼は40年にわたり、来たるべき患難を警告し、神様に立ち返るように訴えました。彼は、預言のゆえにしばしば命の危険にさらされましたが、同胞の悲惨な運命を嘆き(涙の預言者)、神様のメッセージをストレートに伝えました。彼の預言には、「バビロン王に仕えて生きよ」とのメッセージ、捕囚からの帰還と喜び、回復と繁栄の約束もありました。彼の「生き方と行いを改めなさい」というメッセージは、今日の私たちにも語られています。
1.エレミヤの時代
神様はイスラエルをご自分の民として選び、愛し、守り育ててきました。しかし、彼らは神様と契約を捨て、異教と偶像の神々、悪行を慕っていました。エレミヤは、神様の厳しさと愛を伝え続けました。
わたしの民は二つの悪を行った。いのちの水の泉であるわたしを捨て、多くの水溜を自分たちのために掘ったのだ。エレミヤ 2:13
純種の良いぶどうを植えたのに、どうしてあなたは、わたしにとって、質の悪い雑種のぶどうに変わってしまったのか。エレミヤ 2:21
2.生き方と行いを改めよ
さあ今、あなたがたの生き方と行ないを改め、あなたがたの神、主の御声に聞き従いなさい。エレミヤ 26:13
「生き方(道)」とは、自分が核心としている信仰、自分が拠って立っているものです。「行い」とは、自分の信仰が外に表れたものです。「改めよ」とは、神様との契約に立ち返って、履行することを意味します。そうすれば、神様が共に住んでくださるとの約束です。
「思考は言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣になり、習慣は人格になり、人格は運命になる。」〔英国のマーガレット・サッチャー元首相の言葉(諸説あり)〕みことばを第一とし、主に服従する信仰は思考を変えます。
3.心を新たにすることによって
この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。ローマ 12:2
みことばは、この世と調子を合わせ、この世の価値観を自分の生き方の中心に据えないように命じています。私たちは自分で自分を変えることはできませんが、イエス様にゆだねて従うという決心をすることができます。神様はその決心を、私たちを刷新するきっかけとして、私たちの内側で新創造の働きを開始してくださいます。そのための要素は次の3つ、「悔い改め」「新しい人を着る」「イエス様の恵み」です。
1)悔い改め 詩篇 51:10
2)古い人を脱ぎ捨てて新しい人を着る エペソ4:22~24 コロサイ3:10
3)キリストの恵みと聖霊の刷新 テトス 3:5