今日の人物は「ダニエル」です。ダニエルは、BC605バビロン捕囚の際に他の少年たち(ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤ)と共に捕囚となり、バビロンの王たちに仕えました。ダニエルと友人たちは、三度の命の危機を乗り越え、異教の国の捕囚となっても主に従い続けました。
1.夢の解き明かし
1)ネブカドネツァル王の夢の解き明かし
天に秘密を明らかにするひとりの神がおられます。この方が終わりの日に起こることをネブカドネツァル王に示されたのです。ダニエル2:28
ネブカドネツァル王は、不思議な夢を見て国中の知者に解き明かすように命じましたができませんでした。ただ、ダニエルは主に祈り、その解き明かしをいただきました。その夢は、4つの世界帝国(バビロン、メド・ペルシャ、ギリシャ、ローマ)と神様の新しい永遠の王国の預言でした。
2)壁の指文字の解き明かし
ちょうどそのとき、人間の手の指が現れ、王の宮殿の塗り壁の、燭台の向こう側のところに何かを書き始めた。・・・王の顔色は変わり、・・・膝はがたがた震えた。ダニエル 5:5,6
ベルシャツァル王は、大宴会を催して神様の宮の器で酒を飲み、偶像をたたえたため、ダニエルを通して神様から治世の終わりを宣告されました。
2.命の危機
1)金の像崇拝の強要
私が造った像を拝むなら、それでよい。しかし、もし拝まないなら、おまえたちは即刻、火の燃える炉の中に投げ込まれる。ダニエル 3:15
ネブカドネツァル王は、偶像崇拝しない者に火刑の勅令を出しました。
2)王以外への祈祷禁止
王よ。ユダからの捕虜の一人ダニエルは、あなたと、ご署名になった禁令を無視して、日に三度、自分勝手な祈願をしております。ダニエル 6:13
大臣や太守たちは、ダニエルを陥れるために、ダニエルが神様に日に三度祈ることを知って、ダレイオス王に祈願の禁令を出させました。
3.たとえそうでなくても
もし、そうなれば、私たちが仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。・・・しかし、たとえそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが建てた金の像を拝むこともしません。」 ダニエル 3:17,18
ダニエルと友人たちは、神様を心から愛し、信頼していましたので、事が自分の思い通りに行っても行かなくても、神様に対する信仰は揺るぎませんでした。私たちも「たとえそうでなくても」の信仰を持ちましょう。
私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。ローマ 5:8