「主のあわれみと人の忍耐」(礼拝メッセージ2013/11/10)

 私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間はあなたのふたりの娘たちのために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです。
 もし、私の父の神、アブラハムの神、イサクの恐れる方が、私についておられなかったなら、あなたはきっと何も持たせずに私を去らせたことでしょう。神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて、昨夜さばきをなさったのです。」  創世記 31:41,42

 ヤコブは、狡猾な伯父ラバンに騙されながらも、二人の妻と伯父への奉仕(自分の財産)のために20年間仕えてきました。自らが父と兄を騙してしまったことの刈り取りのようです。しかし、ヤコブは、主の約束とみことばをしっかり握って絶対に離しませんでした。この主に対する信頼が、長年の苦難の生活を支えたのでした。

 主は、約束の通りにヤコブを守り、祝福して下さいました。
 ①伯父ラバンの家へ導き、生活させる。29:1~14
 ②家族を得る。             29:21~30:24
 ③財産を殖やす。           30:31~43,31:9~12
 ④故郷へ帰らせる。         31:13
 ⑤みこころを示す。       30:27,31:3,11~13,24

 ヤコブは、主を信頼して歩みました。
 ①ことある毎に主を礼拝した。       31:13,54
 ②主のすばらしさを告白した。    30:30,31:42,53
 ③試練を耐え忍んだ。        30:29,30,31:38~41

 ヤコブは、主が共にいて下さるとの信仰に立っていたので、苦しい異国での生活や試練も、愛する主からのものとして受け止めて、愛する主と伯父ラバンに仕えました。そのことが彼を、信仰的にも人間的にも大きく成長させました。彼の狡猾な性格に変化が現れました。

 昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。     ローマ 15: 4 (ローマ 8:23~25)

 信仰の放縦(甘やかし)がその人を助けるのではなく、信仰の試練が、主ご自身とみことばと約束を信頼する信仰を深めさせ、その人を整えていきます。

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