「異邦人ルツの信仰」(礼拝メッセージ2014/11/02)

ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるように。」       ルツ 1:16,17

ルツは、イスラエルに正しく国を治める王がなく、めいめいが思い思いに生活していた士師の時代の人です。イスラエルの人々は、偶像礼拝に陥り、周辺国との争いも絶えない時代でした。そのような中で、異邦人モアブの一人の女性ルツの神様を見出して従う信仰と義母を大切にする犠牲的な愛は、私たちをホッとさせてくれるお話です。
エリメレクと妻ナオミは、飢饉のためにベツレヘムを離れて、死海の向こう約80km先のモアブの地へ移住しました。ナオミは、そこで夫と2人の息子に先立たれ、失意の内にベツレヘムへ帰ることにしました。2人の嫁たちに対して実家に帰るように促し、一人で帰ろうとしましたが、ルツの意志は固く、連れて帰りました。

ナオミは彼女たちに言った。「私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでください。全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから。私は満ち足りて出て行きましたが、主は私を素手で帰されました。なぜ私をナオミと呼ぶのですか。主は私を卑しくし、全能者が私をつらいめに会わせられましたのに。」 ルツ 1:20,21

神の民であるイスラエルの人々に信仰が見られず、異邦人のルツにはすべてを懸けた信仰がありました。ナオミは、今までの不幸な出来事に関して、神様に対する不平不満があり、信仰を失いかけていました。しかし、ルツの献身的な働きと信仰によって(2:11,12)、信仰を取り戻しました(2:20)。

そこでペテロは、口を開いてこう言った。「これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行なう人なら、神に受け入れられるのです。  使徒 10:34,35

主は、公平なお方です。信仰歴によらず、いろいろな人々を通して私たちを教え、戒め、慰め、励ましを与えて下さいます。

(マタイ15:21~28、19:13~15、Ⅱペテロ2:1~4)

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