主はこの女を見て深く同情され、「泣くのをやめなさい」と言われた。そして近寄って、ひつぎにみ手をかけられたので、かついでいる者たちが立ち止まった。そこでイエスは言われた、「若者よ、私はあなたに言う、〔死から〕起き上がりなさい」。ルカ7:13,14 (詳訳)
イエス様は、ナインの町の門にさしかかった時、ある葬儀に遭遇されました。情け深くあわれみ深いイエス様は、ひとり息子を亡くした母親に対して深い同情を示され、息子を生き返らせなさいました。
1.死んだ息子とやもめ
彼女は、夫と死別してやもめになり、必死にひとり息子を育ててきました。しかし、その唯一の頼りだった息子に先立たれてしまいました。家族・親族・友人、多くの人たちがなぐさめのことばをかけましたが、彼女の悲しみは癒えることはありません。
イエス様は深い同情を示されて、喜びの奇跡を行われ、ご自身がいのちと死の支配者であることを示されました。私たちも罪によって永遠に滅んでしまっていた哀れな者でした。
2.情け深い主
イエス様は、私たちの思いをはるかに越えて、情け深くあわれみ深いお方です。このご性質は、とこしえからとこしえまで変わりません。
主は あわれみ深く 情け深い。怒るのに遅く 恵み豊かである。
主は いつまでも争ってはおられない。とこしえに 怒ってはおられない。私たちの罪にしたがって 私たちを扱うことをせず 私たちの咎にしたがって 私たちに報いをされることもない。天が地上はるかに高いように 御恵みは 主を恐れる者の上に大きい。 詩篇 103: 8~11
3.あわれみの心
私たちは神様の子供にしていただきました。私たちの主イエス様があわれみ深いように、私たちも隣人にあわれみを示しましょう。特に、兄弟姉妹に対して示すべきです。
あなたがたは、いと高き方の子どもになります。いと高き方は、恩知らずな者にも悪人にもあわれみ深いからです。あなたがたの父があわれみ深いように、あなたがたも、あわれみ深くなりなさい。 ルカ 6:35,36
キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから、私たちも兄弟のために、いのちを捨てるべきです。この世の財を持ちながら、自分の兄弟が困っているのを見ても、その人に対してあわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょうか。子どもたち。私たちは、ことばや口先だけではなく、行ないと真実をもって愛しましょう。Ⅰヨハネ 3:16~18(Ⅰペテロ3:8)
私たちの周りの多くの人々がイエス様の救いを知らずに、罪によって死んでいる状態です。私たちがイエス様からいただいた愛とあわれみと救いを伝えて行きましょう。