「あわれみの主」(礼拝メッセージ2019/09/01)

エズラ記は、バビロン捕囚の中にあったユダヤ人が、その後興ったペルシア帝国のキュロス王のBC539年の勅令により、帰還して神殿建設を許され、困難を克服してBC515年に神殿を完成させたことが記されています。
エズラは祭司であり学者でした。彼は、帰還した人々に律法(みことば)を教えて信仰によって歩むように導き、神様にとりなしの祈りをしました。彼らが捕囚から解放され帰還できたのは神様のあわれみです。

1.捕囚からの帰還と神殿の建設
神の民ユダヤ人は、主なる神様を捨てて偶像の神々を慕ったために、異教の国へ捕囚となりました。しかし、神様はペルシア帝国のキュロス王を用いて、ユダヤ人を帰還(3回の帰還:ゼルバベル、エズラ、ネヘミヤ)させ、神殿を再建させました。神殿の再建は反対者もいて困難を極めましたが、BC515年に完成し、エレミヤの預言が成就しました。

「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てるよう私を任命された。・・・』エズラ 1:2~4

・・・この地はすべて廃墟となり荒れ果てて、これらの国々はバビロンの王に70年間仕える。・・・  エレミヤ 25:2~12

2.「忘恩」の罪
ユダヤ人は出エジプトによって奴隷状態から救出されたにもかかわらず、「忘恩」の罪によって捕囚となりました。しかし、捕囚からの解放というあわれみを受けてからもその不従順さは根強く残っていました。

私たちの咎は増し、私たちの頭より高くなり、私たちの罪過は大きく、天にまで達したからです。エズラ 9:6

私たちは神様とイエス様の大きな愛とあわれみによって、罪を赦されて救われました。私たちに「忘恩」の心はないでしょうか。

・・・「これはあなたがたのための、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい。」・・・「この杯は、わたしの血による新しい契約です。飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」・・・すべて神の栄光を現すためにしなさい。Ⅰコリント 11:23~31

3.あわれみの主
エズラは、律法に反して、ユダヤ人と離婚し、偶像崇拝者の異教徒と結婚していた人々の罪を、我がことのように嘆き、彼らを悔い改めに導きました。

エズラが神の宮の前でひれ伏して、涙ながらに祈り告白しているとき、・・・民は涙を流して激しく泣いた。エズラ 10:1~5

主の恩を忘れると感謝がなくなり、自己中心になります。主のあわれみと赦しを覚え、喜びと感謝をもって主イエス様と兄弟姉妹に仕えましょう。

主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。詩篇 103:2

もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。 Ⅰヨハネ1:9

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