「選びの祝福」(2020/03/15)

旧約聖書最後の3巻ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書は捕囚からの帰還後、エズラ・ネヘミヤの時代のものです。
ハガイは、バビロン捕囚となったイスラエル人の子として生まれ、ペルシア帝国キュロス王の勅令(BC538)によってエルサレムに帰還しました。帰還した人々は神殿の再建を始めましたが、妨害と冷淡さによって15年間の中断を余儀なくされました。ハガイは、指導者の総督ゼルバベルと大祭司ヨシュア、民を主のみことばによって励まし、ついに神殿はBC516に奉献されました。預言のメッセージは4回①~④にわたって告げられました。

1.再建の呼びかけ
・・・見よ。得たものはわずか。・・・それは、廃墟となったわたしの宮のためだ。あなたがたがそれぞれ、 自分の家のために走り回っていたからだ。ハガイ 1:2~15

ハガイは、主の宮の再建が土台だけで中断し放置されている現状と人々が自分の家を第一にして利己主義に陥っているのを見て、「神殿の再建がなければ主の祝福はない」と預言のことばを語りました。
神様をないがしろにして自分の利益(自己満足、自己実現、自分の興味、自分のやりたいこと)だけのために一生懸命になっても、神様の祝福はなく、経済的・精神的・信仰的に困窮するばかりです。人生の良きものはすべて神様から発しているからです。

2.幸いな優先順位
主は、彼らと共におられ、共に働かれるので恐れずに心を強く持って仕事に取り掛かるように励ましておられます。そして、主を第一とするときの祝福を具体的に約束してくださっています。

仕事に取りかかれ、わたしがあなたがたをともにいるからだ。ハガイ2:1~9
今日から後、わたしは祝福する。ハガイ2:10~19

3.選びの祝福
わたしはあなたを選んで印章とする。わたしがあなたを選んだからだ。万軍の主のことば。ハガイ 2:20~23

さらに主は、しもべである総督ゼルバベルを選んでくださったと言われます。私たちの力や功績ではなく、主によって選ばれた私たちはなんと幸いな者でしょうか。自分が無に等しい者であることを自覚し、主に感謝していっそう励みましょう。安定した歩みが約束されています。

すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。エペソ 1:4

・・・この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選らばれたのです。・・・Ⅰコリント 1:26~29

自分たちの召しと選びを確かなものとするように、いっそう励みなさい。これらのことを行っているなら、決してつまづくことはありません。 Ⅱペテロ 1:10

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