コロサイ人への手紙は、AD61~63に書かれた獄中書簡です。パウロは、第2回、第3回伝道旅行でこの地方を通っています。コロサイ人エパフラスが教会内に異端の教えが入り込んでいるという知らせをローマのパウロにもたらし、パウロがこの手紙を書いて託したようです。
この手紙では、異端の教えに対処するために、イエス様の神性、偽りの教えとの戦い、キリスト者の生き方について教えられています。
1.イエス様は第一の者
御子は、見えない神のかたちであり、・・・万物は御子によって造られ、御子のために造られました。・・・御子はそのからだである教会のかしらです。・・・御子によって和解させることを良しとし・・・コロサイ 1:15~1:20
イエス様は、「キリスト教の教祖、博愛主義者、宗教家、道徳家、被造物、預言者」ではありません。「絶対者、創造主、統治者、教会の頭(かしら)、贖い主、仲介者、よみがえられたお方」です。
2.惑わすもの
コロサイの異端は、ギリシャ、ユダヤ、東方諸宗教の宗教混合主義(シンクレティズム)、グノーシス主義(二元論)、神秘主義です。彼らが哲学、偽りの霊、肉的熱心によって得ようとしたものは、すべてイエス様の中にあり、イエス様が十字架と復活によって成就してくださいました。
①哲学(高等思弁、グノーシス主義)
あのだましごとの哲学によって、だれかの捕らわれの身にならないように、注意しなさい。コロサイ 2:8
あのだましごとの哲学によって、だれかの捕らわれの身にならないように、注意しなさい。コロサイ 2:8
②ユダヤ主義(禁欲主義)
キリストにあって、あなたがたは人の手によらない割礼を受けました。・・・食べ物と飲み物について、あるいは祭りや新月や安息日のことで、だれかがあなたがたを批判することがあってはなりません。・・・これらはすべて、使ったら消滅するものについての定めで、人間の戒めや教えによるものです。・・・何の価値もなく、肉を満足させるだけです。コロサイ 2:11~23
キリストにあって、あなたがたは人の手によらない割礼を受けました。・・・食べ物と飲み物について、あるいは祭りや新月や安息日のことで、だれかがあなたがたを批判することがあってはなりません。・・・これらはすべて、使ったら消滅するものについての定めで、人間の戒めや教えによるものです。・・・何の価値もなく、肉を満足させるだけです。コロサイ 2:11~23
③天使礼拝
自己卑下や御使い礼拝を喜んでいる者が、・・・彼らは自分が見た幻に拠り頼み、肉の思いによって、いたずらに思い上がって、かしらにしっかり結びつくことをしません。・・・コロサイ 2:18,19
自己卑下や御使い礼拝を喜んでいる者が、・・・彼らは自分が見た幻に拠り頼み、肉の思いによって、いたずらに思い上がって、かしらにしっかり結びつくことをしません。・・・コロサイ 2:18,19
3.信仰にとどまりなさい
キリストにあって歩みなさい。キリストのうちに根ざし、建てられ、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかりに感謝しなさい。 コロサイ 2:6,7
つなぎ合わされ、神に育てられて成長していくのです。 コロサイ 2:19
偽りの教えは、クリスチャンの信仰を気づかないうちに蝕み、正しい聖書の教えに対する不信感や不信仰を抱かせて、みことばと教会と兄弟姉妹から分離させてしまいます。そして、その分離の行為があたかも聖霊様から来た霊的で信仰的なものであるかのように思い込ませます。奇跡、不思議、癒しの体験であっても、謙遜と信仰に結び付かないと高慢になって兄弟姉妹をさばき、兄弟姉妹に仕えることをやめさせてしまいます。これらの働きは悪霊の働きです。そこに霊的成長はありません。かしらであるイエス様にしっかりと結び付いて、からだである教会(兄弟姉妹)につなぎ合わされ、仕えさせてもらい、さらに成長させていただきましょう。