「主を待ち望め、主の道を守れ」(礼拝メッセージ2020/11/29)

今日からアドベント(待降節)に入ります。英語のアドベント(Advent)はラテン語Adventusから来ており、来臨、到来の意です。特に旧約聖書で約束されていた救い主、待望のメシアが世に来られることを意味します。イエス・キリストが誕生されたことを祝うクリスマスを待ち望み、クリスマスに備えるという意味でアドベントです。5世紀前後から、クリスマスの4回前の主の日を守る習慣が定着したようです。

1.疑いを持つことの大切さ

天使ガブリエルが、世界の救い主なる男の子を生みますとマリアに告げると「どうして・・・」(ルカ 1:34)と疑い、ザカリヤも「何によって」(ルカ 1:18)と疑いました。この二人の疑いの違いは何でしょうか?多くの学者は、マリアは、神様の言葉を信じつつ、ただどのような方法なのか分からないという意味で疑い、ザカリアは、神様に対する不信仰によることばと考えているようです。
私たちも人生に起きる様々な出来事に対して、どうしてこのようなことが起こるのかと疑いを持ちますが、神様を信じつつ信仰を持ちつつ、私たちの身に起こることを疑い問うことは決して悪いことではないのです。2.マリアの讃歌「マグニフィカート」(「あがめる」ラテン語)
教会は昔からルカ1:46~55をマリアの讃歌と呼びました。この個所からマリアの信仰をみましょう。

①マリア自身が受けた祝福(1:46~50)

「私の、私の」(1:47):自分個人に対する神の恵みを適応し、神様が私を愛し、憐れんでくださるお方として受け止めました。
「この卑しいはしため」(1:48):自分は取るに足りないと謙遜を持って、卑下しました。
「私を幸いな者」(1:48):神様の恵みに感謝しました。

②イスラエルが受けた祝福(1:51~56)

「アブラハムとその子孫」(1:55):神様の祝福は歴史を通して、イスラエル民族に及びます。マリアが旧約聖書に通じていたからこそ、イエスの誕生を受け入れることができました。

3.アドベント、もう1つの意味

アドベントには、神の御子イエス・キリストが世の終りに再び来られる、「キリストの再臨」(マタイ24章)の意味があります。その時、人間のあらゆる罪と不信仰はあらわにされ、悔い改めなかった者は裁かれ、永遠の滅びに至ります。しかし、罪を悔い改め、キリストの赦しを信じて、神を愛し、神の御心に従い、神と人に仕えた者は、必ずその報いに与ります。
主イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスを待ち望み、清く備えると共に、キリストの「セカンド・アドベント」、神が全ての全てとなられる時「再臨」を熱く待ち望み、目を覚ましてそれに備えるという点も忘れないようにしましょう。

「マラナ・タ(主よ、来て下さい)。」 Ⅰコリント16:22

「これらのことを証しする方が言われる。『しかり、私はすぐに来る。』アーメン、主イエスよ、来て下さい。主イエスの恵みが、全ての者と共にあるように。」黙示録 22:20、21 (藤島昇兄)
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