ヨハネの手紙第二は、エペソ教会の最長老ヨハネがAD90年代に教会（婦人）と兄弟姉妹（子どもたち）に宛てた手紙とされています。
この手紙では、イエス様が私たちを愛して下さったように、兄弟姉妹も互いに愛するように命じられています。また、教会に忍び込んだ偽教師とイエス様の教えに満足せずに差し引いたり、付け加えたりする偽りの教えを退けるように命じられています。
１．愛とは命令に従うこと
・・・私が新しい訓示〈さしず、命令〉を書き送ろうとしているというようなことではなく、私たちが初めから持っていた訓示、すなわち、私たちは互いに愛し合うべきであるということを〔あなたの心にただ思い出させようとするにすぎないのです〕。この愛は、私たちが彼の命令〈彼の規定、定め、教訓、教え〉に従って〈導かれて〉歩く〈生きる〉ということにあるのです。それは、あなたがたが初めから聞いているとおりであって、あなたがたは〈愛に導かれ、愛に従って〉愛のうちを歩み続けなさい、という戒めです。Ⅱヨハネ 5,6（詳訳）（ヨハネ 15:12～17）
ヨハネは長年の牧会で、兄弟姉妹がイエス様が教え、自ら示して下さった自己犠牲の生き方よりも、自己義認・自己実現・自己追及の生き方に陥りやすいことを見てきました。現在はそれがさらに加速しているかもしれません。イエス様の愛から離れてしまう生き方にくれぐれも注意しましょう。愛すべき隣人とは一番身近な人です。（ルカ 10:29～37）
御父の命令に従って歩むこと、それが愛です。（Ⅱヨハネ 6）
・・・私の隣人とはだれですか。」・・・「その人にあわれみ深い行いをした人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って、同じようにしなさい。」ルカ 10:29～37
２．いかさま師に注意しなさい
・・・イエス・キリスト〈メシヤ〉が肉体をとって来られたことを認め〈告白し、受け入れ〉ない者たち、すなわち、いかさま師〈誘惑する者、詐欺師、にせ指導者〉が多く世に入って来たからです。そういう者はいかさま師〈誘惑する者、詐欺師、にせ指導者、キリストの敵対者〉であり、反キリストです。私たち〈あなたがた〉がそのために働いてきたすべてのものを失う〈捨てる、破壊する〉ようなことがなく、完全な報いを〈余すところなく全部〉勝ち取る〈受け取る〉〔まで耐え忍ぶ〕ように、自分自身に気をつけなさい〈よく注意しなさい〉。 Ⅱヨハネ 7,8（詳訳）
人となって現れたイエス様の人性を否定するいかさま師が、多く世に入って来ています。イエス様に敵対する彼らは、私たちの心の隙間を巧みに突いて、イエス様の愛と兄弟姉妹の愛から私たちを引き離し、互いに仕えることや一緒に集まることを軽んじさせて集まらないように誘惑します。そして、私たちの信仰と今まで得た良きものをを失わせ、将来の希望や神様からの豊かな報いまでも奪い去ってしまいます。注意しましょう。
