「三位一体の神様」(聖日礼拝メッセージ2021/05/30)

主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。Ⅱコリント 13:13

 このみことばは、「三位一体の神様」を表し、祝祷に用いられます。「三位一体の神様」ということばは、聖書にはありませんが聖書が示す大切な真理です。この教理を捨てた者は異端となっていきました。それでは、この教えは、私たちの信仰生活とどのように関係しているのでしょうか。

1.三位一体とは
 聖書は、創造主なる神様は多神(教)ではなく、神様の唯一性と統一性(神様の本質は分けることができない)を強調しています。それと同時に神様は三位一体であると教えています。
 「三位一体」とは、「父なる神・子なるキリスト・聖霊の三位格は一である」と言う意味です。アタナシウス信条では「われらは唯一の神を三位において、三位を一体において礼拝する。しかも位格を混同することなく、本質を分離することなく」と表現されています。
 「三位一体」の教理は、思弁の産物ではなく、聖書の啓示の結果です。イエス様と聖霊様の神性を否定することや多神論は異端の教えです。

2.三位一体の神様
 三位一体の神様は、それぞれ永遠、聖、真実、全能、全知、創造、遍在の性質を持ち、イエス様の誕生・洗礼・十字架・復活、聖霊降臨、教会の完成に関与され、究極的な救いと新天新地を完成してくださいます。

①父なる神 創世記1:1、申命記4:39、Ⅰテモテ2:5
 イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると見よ、天が開け、神の御霊が鳩のようにご自分の上に降って来られるのをご覧になった。そして、見よ、天から声があり、こう告げた。「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。」          マタイ 3:16,17

②子なる神(救い主) ヨハネ10:30、コロサイ1:15~17、へブル1:8~12
 その御子イエス・キリストのうちにいるのです。この方こそ、まことの神、永遠のいのちです。Ⅰヨハネ 5:20

③聖霊なる神(助け主) 使徒5:3,4、へブル3:7~9、Ⅱペテロ1:21
 神の霊が私を造り、全能者の息が私にいのちをくださる。 ヨブ 33:4

3.三位一体の神様と信仰者
 私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。Ⅰヨハネ1:3
 キリストにあって励ましがあり、愛の慰めがあり、御霊の交わりがあり、愛情とあわれみがあるなら、・・・同じ愛の気持ちを持ち、心を合わせ、思いを一つにして、私の喜びを満たしてください。ピリピ 2:1,2

 三位一体の神様の互いの愛と交わりは、完全なものです。その完全なお方が、愛と力を尽くして救いのわざを完成してくださり、私たちを生ける神の宮とし(Ⅱコリント6:16~18)、その交わりの中に入れてくださいました。なんと光栄なことでしょうか。聖書の真理である三位一体の神様を試みることなく(Ⅰコリント10:9)、信じ続け、愛し続けましょう。

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