「ヤロブアムとレハブアム」(聖日礼拝メッセージ 2022/09/04)

 ソロモンの治世の後、王国は北王国イスラエル(10部族)と南王国ユダ(2部族)に分裂しました。北王国の王は、ソロモンの家来であったヤロブアム、南王国の王は、ソロモンの息子のレハブアムでした。両国は対立し、神様から離れ、北王国はアッシリアに(BC722)、南王国はバビロンに(BC586)それぞれ捕囚となり、滅亡しました。両国とも神様の掟と命令を守らず、偶像礼拝に陥ったからです。

1.北王国の王ヤロブアム
 わたしが命じるすべてのことにあなたが聞き従い、わたしの道に歩み、わたしのしもべダビデが行ったように、わたしの掟と命令を守って、私の目にかなうことを行うなら、わたしはあなたとともにいて、・・・確かな家をあなたのために建て、イスラエルをあなたに与える。Ⅰ列王記 11:38

 そこで王は相談して金の子牛を二つ造り、彼らに言った。「もうエルサレムに上る必要はない。イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上った、あなたの神々がおられる」。Ⅰ列王記 12:28

 ・・・ところがあなたは、これまでのだれよりも悪いことした。行って自分のためにほかの神々の鋳物の像を造り、わたしの怒りを引き起こし、わたしをあなたの後ろに捨て去った。だから、みよ、わたしはヤロブアムの家にわざわいをもたらす。・・・Ⅰ列王記 14:7~12

 ヤロブアムは、神様から北王国を託され、掟と命令を守って王国を確立するように命じられたにもかかわらず、自ら偶像を造って民を偶像礼拝に導きました。神様は預言者を遣わして忠告を与えましたが、その後、約210年間に即位した18人の王は、神様に立ち返ることはなく、敵国アッシリアによって滅亡しました。

2.南王国の王レハブアム
 ヤロブアムとすべての民は、三日目にレハブアムのところに来た。・・・「・・・私はおまえたちのくびきをもっと重くする。・・・私はサソリでお前たちを懲らしめる。」            Ⅰ列王記12:12~15

 ソロモンの後を継いだレハブアムは、父の時代に重税と徴用で苦しんだ民を顧みなかったために、人心は離れ、北王国に分裂しました。南王国では、神殿での儀式と同時に偶像礼拝も行われていました。レハブアムの母もソロモンが招き入れた異教の妻たちの一人でした。
 その後、約345年間に19人の王が即位しました。その中に宗教改革を行ったヨシア王もいましたが、国全体としては神様に立ち返ることなく、敵国バビロンに滅ぼされ、神殿は破壊され、民は捕囚となりました。

3.二人の失敗
 兄弟たち。もしだれかが何かの過ちに陥っていることが分かったなら、御霊の人であるあなたがたは、柔和な心でその人を正してあげなさい。また、自分自身も誘惑に陥らないように気をつけなさい。 ガラテヤ 6:1

 二人の失敗は、神様からの明確な命令と約束があったにも拘わらず、聞く耳を持たなかったことです。みことばが与えられているのは、私たちも彼らと同じです。柔和な心で兄姉を正し、自分自身も気をつけましょう。

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