今日の新約聖書の人物は「愛の使徒・ヨハネ」です。ヨハネは12弟子の一人で、ペテロとヤコブに並ぶ側近で、エルサレム教会の指導者となり、サマリア伝道、エペソ伝道に従事しました。また、「ヨハネの福音書」「ヨハネの手紙ⅠⅡⅢ」「ヨハネの黙示録」を執筆しました。
1.イエスが愛された弟子
弟子の一人がイエスの胸のところで横になっていた。イエスが愛しておられた弟子である。ヨハネ 13:23
ヨハネは「・ゼベダイの子・ヤコブの兄弟・漁師(網元)・イエス様の従兄弟?(マタイ27:56,ヨハネ19:25)・大祭司の知り合い(ヨハネ18:15,16)・イエス様の母マリアを託される・エルサレム教会の指導者」で、福音書に自分のことを「イエスが愛しておられた弟子」と表現しています。
2.伝道活動
しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えた。「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。」使徒 4:19,20
ヨハネはペテロと共に激しい迫害に遭いながらも伝道活動を続けました。
3.聖書の執筆
イエスが行われたことは、ほかにもたくさんある。その一つ一つを書き記すなら、世界もその書物を納められないと、私は思う。ヨハネ 21:25
いのちが現れました。御父とともにあり、私たちに現れたこの永遠のいのちを、私たちは見たので証しして、あなたがたに伝えます。Ⅰヨハネ1:2
ヨハネは、福音書を執筆した目的が「イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの名によっていのちを得るためである。」(ヨハネ20:31)と記しています。彼は自分が見聞きし体験した「神が人となられたイエス様」を正直に紹介しています。
4.未来を証し
私の上に右手を置いて言われた。「・・・あなたが見たこと、今あること、この後起ころうとしていることを書き記せ。」黙示録 1:17~19
ローマ帝国の迫害によりパトモス島に流刑となったヨハネに示されたのは、イエス様の再臨、終わりの日・主の日、さばき、新天新地の創造についてでした。黙示録にはローマ皇帝への礼拝が強要され、迫害されていた兄弟姉妹への励ましと再臨までの私たちの生き方が記されています。
5.愛の人ヨハネ
私たちは自分たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。Ⅰヨハネ 4:16
ヨハネは愛の使徒と呼ばれています。私たちも自分のことを「イエス様が愛しておられる〇〇です」と自己紹介できる愛されている存在です。