今日は新約聖書の奇跡3「中風の人のいやし」です。この場面では、ともだちを「何とかして助けたい。イエス様に会わせてあげたい。」という人たちと「イエス様と人々が自分たちの決めた律法に反していないかと疑り、イエス様の権威や力は認めない。」という対照的な人たちが登場します。イエス様はご自身を信頼する者を助けてくださいます。
1.イエス様は彼らの信仰を見られた。
男たちが、中風をわずらっている人を床に載せて運んで来た。そして家の中に運び込み、イエスの前に置こうとした。しかし、・・・屋上に上って瓦をはがし、そこから彼の寝床を、人々の真ん中、イエスの前につり降ろした。イエスは彼らの信仰を見て、「友よ、あなたの罪は赦された」と言われた。ルカ 5:18~20
イエス様は、人の家の屋上を強引に破壊してでも友だちを助けたいと言う、4人の友だちの信仰を見て罪の赦しを宣言し、病をいやされました。
2.律法学者、パリサイ人の不満
ところが、律法学者たち、パリサイ人たちはあれこれ考え始めた。「神への冒瀆を口にするこの人は、いったい何者だ。神おひとりのほかに、だれが罪を赦すことができるだろうか。」ルカ 5:21
律法学者たちは、神様だけが罪を赦すことができると正しい認識を持っていました。しかし、メシアなるイエス様のことを認めず、病をひとことばをもっていやす力も神様の力であると認識し、イエス様の力と奇跡を見ていながら、それを認めずに心を頑なにしていました。
3.罪を赦す権威
『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために――ーーー。」そう言って中風に人に言われた。「あなたに言う。起きなさい。寝床を担いで、家に帰りなさい。」すると彼はすぐに人々の前で立ち上がり、寝ていた床を担ぎ、神をあがめながら自分の家に帰って行った。ルカ 5:23~25
イエス様はご自身に罪を赦す権威があることを、いやしの奇跡を証しとして示されました。罪を赦すことも病を一瞬にしていやすこともたやすいことではありません。イエス様はご自身が約束されたメシアであることを示されました。
私たちも、罪を悔い改めてイエス様の十字架と復活の救いを信じて告白し、委ねる時に「あなたの罪は赦された。あなたの行いによる義ではなく、わたしの身代わりの死と復活、わたしの完全なる贖いによって、あなたは罪に定められることはない。」と宣言してくださいます。
今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。ローマ 8:1