「医者を必要とするのは」(聖日礼拝メッセージ 2023/06/11)

 今日は新約聖書の出来事6「マタイの召命」です。マタイはローマ帝国の権力をかさに手先として、人々から規定以上の税金を徴収して私腹を肥やしていました。経済的には潤っていましたが、霊的には飢え渇いていました。そこへイエス様が声をかけてくださり(マタイ 9:9~13、マルコ 2:13~17、ルカ 5:27~32)、マタイは弟子となって福音書を執筆しました。

1.医者を必要とする人、しない人
 イエスは道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われた。すると、彼は立ち上がってイエスに従った。それからイエスは、レビの家で食卓に着かれた。取税人たちや罪人たちも大勢、イエスや弟子たちとともに食卓に着いていた。パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと一緒に食事をしているのを見て、弟子たちに言った。「なぜ、あの人は取税人や罪人たちと一緒に食事をするのですか。」マルコ 2:14~16

 自分の病気を認めて良くなりたいと思う人しか病院には行きません。病気を自覚していない人や自覚していてもこのままでいいと思う人は医者を必要とはしません。自分の罪に苦しみ、良くなりたいと思う者は、イエス様の近くにやって来ます。しかし、自分の罪を認めず自覚のない人は、自分を正当化し、イエス様に文句を言うためにやって来ます。

2.満たしてくださるイエス様
 イエスは彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。・・・人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」ルカ 19:9,10

 こちらはイエス様が取税人のかしらザアカイに言われたことばですが、飢え渇いていた霊が、イエス様と出会って救われ、心が満たされ、いやされた瞬間の出来事です。霊的お医者さんであるイエス様を求め受け入れると、すべての人がいやしをいただくことができます。

 しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」ヨハネ 4:14

3.あなたは今医者を必要としていますか
 光の中にいると言いながら自分の兄弟を憎んでいる人は、今でもまだ闇の中にいるのです。Ⅰヨハネ 2:9

 クリスチャン生活を送っている私たちも、医者(イエス様)を必要としない頑なさがあります。霊的飢え渇き、罪、みことばからの逸脱、イエス様への不服従、喜びのない生活、自己正当化、良くなりたいと思わない心、イエス様に対する冷たい心、兄弟姉妹に対する冷めた心、未信者に対する無関心・・・、そういう者にこそ医者(イエス様)が必要です。聖霊様に心を探っていただいて悔い改め、イエス様に満たしていただきましょう。

 わたしはあなたの行いを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。そのように、あなたは生ぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしは口からあなたを吐き出す。・・・だから熱心になった悔い改めなさい。黙示録 3:15~19

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