今日は新約聖書の教え7「いのちのパン」です。イエス様はご自分のことを「いのちのパン」と言われました。パンは美味しく、体と健康といのちを維持するのに欠かせないものですが、イエス様がおっしゃった「いのちのパン」とはどのような意味でしょうか。「いのちのパン」はどうしたら手に入れられるでしょうか。
1.いのちのパン
あなたがたの先祖たちは荒野でマナを食べたが、死にました。しかし、これは天から下ってきたパンで、それを食べると死ぬことがありません。・・・だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。ヨハネ 6:49~51
イエス様は、神様が出エジプト後の荒野で、モーセに率いられたイスラエルの民に天から与えられたパン「マナ」について引用し(出エジプト 16:4~32、詩篇 78:23~25)、ご自分が天から下って来て、世にいのちを与えるパンである(ヨハネ 6:32,33)と教えられました。
2.終わりの日のよみがえり
わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持ち、わたしがその人を終わりの日によみがえらせることなのです。ヨハネ 6:40
群衆はこの世のことしか考えていませんでしたが、イエス様は神様との和解、罪の赦し、永遠の滅びからの救い、魂の救い、心の救い、永遠のいのち、霊的なことを話されました。
イエスはパンを取り、神をほめたたえてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」・・・罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です。マタイ 26:26~28
3.神が遣わした者を信じること
彼らはイエスに言った。「神のわざを行うためには、何をすべきでしょうか。」イエスは答えられた。「神が遣わした者をあなたがたが信じること、それが神のわざです。」 ヨハネ 6:28,29
イエス様が「永遠のいのちに至る食べ物のために働きなさい。」とのことばに対して、群衆は「何をすべきでしょうか。」と聞きました。イエス様は「神が遣わした者(わたし)を信じること」だと答えられました。
人々は、イエス様がただで五千人の給食(ヨハネ 6:1~15)をしてくれたので、「またパンがもらえる(ヨハネ 6:26,34)。あれはヨセフの子だ(ヨハネ 6:41~43)。人の子の血を飲み、肉を食べるなんてひどい話だ(ヨハネ 6:52,60)。」と反発して、イエス様をこころから信じようとはしませんでした。
私たちは肉体だけで生きているわけではなく、体・心・霊・魂によって生き、真理と心の平安を求めています。イエス様は十字架と復活によって救いを完成し、私たちを罪の悔い改めに導き、ご自身を信じる信仰によって救いと永遠のいのちを与えてくださいます。
イエス様を自分自身の救い主として信じることが、いのちのパンをいただくことです。いのちのパンをいただく者は、罪の赦しと永遠のいのちが与えられ、終わりの日によみがえることができます。