だれでも、あなたの民イスラエルがおのおの自分の心の悩みを知り、この宮に向かって両手を差し伸べて祈るとき、どのような祈り、願いも、あなたご自身が、あなたの御住まいの所である天で聞いて、赦し、またかなえてください。ひとりひとりに、そのすべての生き方にしたがって報いてください。あなたはその心を知っておられます。あなただけがすべての人の子の心を知っておられるからです。
それは、あなたが私たちの先祖に賜わった地の上で彼らが生きながらえる間、いつも彼らがあなたを恐れるためです。 Ⅰ列王記 8:38~40
ソロモンは、主の宮を完成させて契約の箱を運び入れ、数え切れないほどのいけにえをささげて民と共に喜びました。
そして、民が主の臨在下さる宮に向かって祈る時、その祈りを聞き届けて下さるように、主に願いました。
主は彼に仰せられた。「あなたがわたしの前で願った祈りと願いをわたしは聞いた。わたしは、あなたがわたしの名をとこしえまでもここに置くために建てたこの宮を聖別した。わたしの目とわたしの心は、いつもそこにある。
あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正しさをもって、わたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのおきてと定めとを守るなら、
わたしが、あなたの父ダビデに、『あなたには、イスラエルの王座から人が断たれない。』と言って約束したとおり、あなたの王国の王座をイスラエルの上に永遠に確立しよう。
もし、あなたがたとあなたがたの子孫が、わたしにそむいて従わず、あなたがたに授けたわたしの命令とわたしのおきてとを守らず、行ってほかの神々に仕え、これを拝むなら、
わたしが彼らに与えた地の面から、イスラエルを断ち、わたしがわたしの名のために聖別した宮を、わたしの前から投げ捨てよう。こうして、イスラエルはすべての国々の民の間で、物笑いとなり、なぶりものとなろう。 Ⅰ列王記 9: 3~7
主は、誠実な方です。ダビデとの契約を忘れずに実行して下さいました。民が罪によって懲らしめ受けた時、宮に向かって祈る祈りに応えて下さいます。主は、悔い改める者を受け入れてくださる優しいお方です。
しかし、ソロモンはこの時はすばらしい祈りをしていますが、祝福とは逆の意味での主の約束の成就を見ます。
貧しくても知恵のある若者は、もう忠言を受けつけない年とった愚かな王にまさる。 伝道者の書4:13
頑なになったソロモン王は、主からいただいた比類のない知恵と繁栄の中で、欲と罪によって最も愚かな王になってしまいました。
主は私たちを永遠の栄光の中に招き入れて下さいました。
祈りを聴かれる主に、へりくだった心を持って、恵みをいただくために祈り求めましょう。
主は、一度選んだ王であっても、頑なな者は退けます。