「キリストの昇天」(聖日礼拝メッセージ 2024/04/14)

 今日は「使徒の働き」の第1回目、「キリストの昇天」です。弟子たちは逮捕されたイエス様を見捨ててしまい、十字架刑を見て落胆と恐れに見舞われ、復活を目の当たりにして驚嘆と喜びを経験しました。しかし、彼らは一連の出来事の真意を理解していませんでした。昇天は弟子たちや私たちに益をもたらすものです。

1.昇天とは何か
 この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれました。エペソ 1:20,21(Ⅰテモテ 3:16)

 受肉は、神の子(イエス・キリスト)が天から下ってこの地に来られたことを表しますが、昇天はイエス様が故郷へ帰られたことを意味します。
 昇天は目に見える歴史的事実であり、幽霊ではなく物理的領域を超えた霊的な出来事です。昇天は神様の救済計画の重大な要素でした。

2.昇天がもたらしたもの
1)イエス様に王権
 イエス・キリストは天に上り、神の右におられます。御使いたちも、もろもろの権威と権力も、この方に服従しているのです。Ⅰペテロ 3:22

 イエス様は十字架の死と復活によって、死と罪とサタンに勝利して、王としてのすべての権威・権力を授かりました。(エペソ 4:8)

2)聖霊降臨
 わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのです。去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はおいでになりません。でも、行けば、わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。ヨハネ 16:7(使徒 2:33)

 弟子たちは復活されたイエス様にお会いできたのに、間もなく天に帰られてしまい落胆したことでしょう。しかし、イエス様は聖霊降臨の約束を与えられ、昇天によってご自身が去ることは良いことだと説明されました。

3)とりなし
 だれが、私たちを罪ありとするのですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、しかも私たちのために、とりなしていてくださるのです。ローマ 8:34

 イエス様は、昇天されて遠い存在になられたのではなく、私たちのためにとりなしを続けておられ、私たちを罪なしと宣言してくださいます。

3.天におられ、共におられるイエス様
 イエス・キリストは天に上り、神の右におられます。Ⅰペテロ 3:22
 見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。マタイ 28:20

 もしイエス様が昇天されていなかったら、世界中の人がイエス様のもとに殺到して365日パニックが続いていたでしょう。イエス様の昇天は、私たちに見ずに信じる信仰、みことばを規範とする生活、イエス様を仰ぎ見る生活、聖霊様に頼る歩み、仕事に励む落ち着いた生活を与えておられます。

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