今日は使徒の働き17「第1回伝道旅行(2)」です。アンティオキア教会から第1回伝道旅行に派遣されたバルナバとサウロの一行は、ピシディアのアンティオキアで福音を語り、信じる者が多く起こされましたが、ユダヤ人の反対に遭い、難を避けながらイコニオン、リステラ、デルベへと福音宣教を続けて行きました。
1.イコニオンでの働き
イコニオンでも、同じことが起こった。二人がユダヤ人の会堂に入って話をすると、ユダヤ人もギリシア人も大勢の人々が信じた。ところが、信じようとしないユダヤ人たちは、・・・二人を辱めて石打ちにしようと企てたとき、・・・地方に難を避け、そこで福音宣教を続けた。使徒14:1~7
二人はピシディアのアンティオキアで迫害を受けて足のちりを払い落とし、聖霊様に満たされて約160km離れた次の町イコニオンに行きました。ここではある程度の期間滞在して、しるしと不思議なわざが行われ、恵みのことばが証しされて大勢の人々が信じましたが、命の危険が迫ったため難を避けて次の町リステラに行きました。
2.リステラでの働き
あなたがたに天からの雨と実りの季節を与え、食物と喜びであなたがたの心を満たすなど、恵みを施しておられたのです。」 使徒 14:16,17
ユダヤ人たちがやって来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにした。彼らはパウロが死んだものと思って、町の外に引きずり出した。使徒14:19
リステラでは生まれつき足の不自由な人がパウロのことばによって癒されたため、群衆が二人を神のように崇めようとしました。二人はそれをやめさせて真の神様と罪からの救いについて証ししました。
ここでも大勢の人々がイエス様を信じて信仰に入りました。しかし、ピシディアのアンティオキアとイコニオンから一行を追いかけて来た反対者のユダヤ人たちはパウロを石で打ち殺そうとしました。なんとか死を免れたパウロは福音宣教をして来た町へ引き返して、新生した弟子たちを励まして帰路に着きました。
3.信仰の試練
弟子たちの心を強め、信仰にしっかりとどまるように勧めて、「私たちは、神の国に入るために、多くの苦しみを経なければならない」と語った。使徒 14:22
パウロは聖霊様に導かれ、忠実に福音宣教の働きに従ってきたのに、なぜ殺されるような迫害に遭ったのでしょうか。聖書には神様に愛されている子の証として訓練が与えられていると記されています(へブル12:4~8)。
すべてのクリスチャンに試練が与えられています。私たちの心は試練に耐えられるように、強められ、信仰にしっかりとどまる必要があります。
あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。Ⅰコリント 10:13(ヤコブ 1:12、黙示録 3:10)