今日は使徒の働き22-1「第2回伝道旅行(4-1)Ⅰテサロニケ(1)」です。パウロは第2回伝道旅行でテサロニケに短期間留まり教会を設立しましたが、ユダヤ人たちの暴動により次の町ベレアに行かざるを得ませんでした。パウロは信仰に入ったばかりのテサロニケの兄弟姉妹を気遣ってテモテを遣わし、さらに手紙を送って励ましと教えを与えました。
1.テサロニケ教会の状況
あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちに、そして主に倣う者になりました。Ⅰテサロニケ 1:6
あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、御子が天から来られるのを待ち望むようになったかを、知らせているのです。Ⅰテサロニケ 1:9,10
テサロニケではパウロたちの伝道によってユダヤ人と多くのギリシア人が信仰に入り(使徒 17:1~9)、彼らの信仰は、迫害の中でも主とパウロたちに倣い確実に成長していました。彼らの多くは偶像から神様に立ち返ってすべての信者の模範となり、再臨信仰に立っていました。
2.母のように、父のように
キリストの使徒として権威を主張することもできましたが、あなたがたの間では幼子になりました。私たちは、自分の子どもたちを養い育てる母親のように、あなたがたをいとおしく思い、・・・ Ⅰテサロニケ 2:7,8
・・・私たちは自分の子どもに向かう父親のように、あなたがた一人ひとりに、・・・勧め、励まし、厳かに命じました。Ⅰテサロニケ 2:11,12
パウロはテサロニケに教会を設立しましたが、十分な指導をする前にその地を離れなければなりませんでした。指導者が不在で激しい迫害の中、信じたばかりの兄弟姉妹のことを母親、父親のように心配していました。今、パウロを貶めようとする迫害者の攻撃に対して、手紙を通して自らの主から与えられた権威と純粋な動機・行動を示し弁明しています。
3.苦難の中での信仰
・・・あなたがたの信仰と愛についてよい知らせを伝えてくれました。・・・あなたがたが主にあって堅く立っているなら、今、私たちの心は生き返るからです。あなたがたのことで、どれほどの感謝を神におささげできるでしょうか。Ⅰテサロニケ 3:6~9(Ⅱテサロニケ 1:3)
パウロは兄弟姉妹たちのことを心配していましたが、テモテがもたらしたすばらしい報告に喜びと慰めを得ました。テサロニケ教会には、①信仰から出た働き、②愛から生まれた労苦、③イエス様に対する望みに支えられた忍耐、④神様に愛され選ばれている確信、⑤聖霊様による喜び、⑥みことばに立った信仰、⑦主イエス様と使徒たちに倣うこと、⑧周囲の信者の模範、⑨偶像から神様への立ち返り、⑩再臨信仰、⑪復活のイエス様への信仰、⑫神様の御怒りからイエス様による救いの確信、がありました。
私たちの信仰と信仰による行い、さらにその継続が、福音を宣べ伝えてくださった多くの先輩たちを喜ばせます。それ以上に、父なる神様と主イエス様は喜んでおられます。信仰を全うさせていただきましょう。