今日は使徒の働き22-4「第2回伝道旅行(4-4)Ⅱテサロニケ(2)」です。パウロは、テサロニケ人への第2の手紙の結びにあたって、主がともにいてくださるので、悪い者から守られること、自立した歩みができること、みことばに従わない人を兄弟として愛せることを教えて、神の愛とキリストの忍耐に歩むよう勧めています。
1.悪い者からの守り
私たちが、ひねくれた悪人どもから救い出されるように祈ってください。すべての人に信仰があるわけではないからです。しかし、主は真実な方です。あなたがたを強くし、悪い者から守ってくださいます。・・・主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐に向けさせてくださいますように。Ⅱテサロニケ 3:2~5
パウロは、テサロニケ教会の兄弟姉妹が信仰に歩んでいることをほめ、暴力や謀略をいとわないユダヤ主義者たちや信仰を持たない者たちが取り巻く中で、主ご自身が彼らを守ってくださると断言しています。敵から兄弟姉妹を守るためには、敵の力を弱めるか、彼らが力をつけるかのどちらかです。ここでは「あなたがたを強くし、悪い者から守ってくださる」とあります。主は、私たちの心を「神の愛とキリストの忍耐に」導いて私たちを信仰によって強め、悪い者から守ってくださいます。
2.自立した歩み
主イエス・キリストによって命じ、勧めます。落ち着いて仕事をし、自分で得たパンを食べなさい。兄弟たち、あなたがたは、たゆまず良い働きをしなさい。Ⅱテサロニケ 3:12,13
パウロは、兄弟姉妹に負担をかけず、身をもって模範を示すために、天幕作りをしながら伝道しました。そして「働きたくない者は食べるな」と人の好意に依存して、働けるのに、働くべきなのに働かない人に対して厳しく命じました。「神の愛とキリストの忍耐に」導かれて良い働きをするように勧められています。
3.兄弟姉妹愛
この手紙に書いた私たちのことばに従わない者がいれば、そのような人には注意を払い、交際しないようにしなさい。その人が恥じ入るようになるためです。しかし、敵とはみなさないで、兄弟として諭しなさい。Ⅱテサロニケ 3:14,15
「この手紙に書いた私たちのことば」とは聖書、みことばのことです。もちろんノンクリスチャンではなくクリスチャン(兄弟姉妹)でありながら聖書に従わない人たち、従わないことを正当化して気にかけていない人たちのことです。彼らの悪影響を受けないように「交際しないように」と厳しく命じられていますが、「神の愛とキリストの忍耐に」導かれて、愛をもって兄弟姉妹としてやさしく諭すように勧められています。
私の兄弟たちよ。あなたがた自身、善意にあふれ、あらゆる知識に満たされ、互いに訓戒し合うことができると、この私も確信しています。ローマ 15:14(マタイ 18:15、ルカ 17:3,4)