「苦しみの人」(礼拝メッセージ2016/05/29)

私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。     ヘブル 4:15

戯曲「奇跡の人」と聞けば、ヘレン・ケラーの生涯と誤解している人が多いと思いますが、実は、ヘレン・ケラーの家庭教師アン・サリバン先生のことを指しています。彼女は、マサチューセッツ州でアイルランド移民の貧しい農家の娘として生まれ、幼くして母を亡くして弟と救貧院に移り住みました。その後、弟を結核で亡くし、自分は目の病気で盲目になり鬱状態になりましたが、聖書に触れて変えられました。手術によりある程度視力が回復し、後にヘレン・ケラーの家庭教師となり、三重苦を克服させました。彼女の経験が生かされました。
私たちもそれぞれ弱さや試練、信仰の苦しみ、大変さを経験することがあります。しかし、幸いなことに私たちの救い主イエス様は、私たちが経験したこと・していること・するであろうことはみなすでに経験済みです。私たちが経験しないであろう大きなことも経験されました。主イエス様は最上の「苦しみの人」であり、私たちを助けて下さる方です。

主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです。 ヘブル 2:18

私たちは、経験しないことでもある程度想像して同情することができるでしょう。しかし、実際に経験したことにまさるものはありません。私たちの経験する苦しみに無駄なことはひとつもありません(Ⅰコリント15:58)。主は、私たちを清めてご自身の働きと栄光のために用いようとして下さっています。あなたがそれを嫌がって拒否したり、避けてやり過ごそうと思わない限りその祝福を受け損ねることはありません。

愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。    Ⅰペテロ 4:12,13(4:16)

最後に申します。あなたがたはみな、心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜でありなさい。  Ⅰペテロ 3: 8

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