ルツ記には、士師時代の背信、偶像崇拝、争いの中にあって、1人のモアブ人女性の純粋な信仰と義母への献身的な愛が描かれています。ルツの子孫にダビデ王が生まれ、その家系に救い主イエス様が生まれました。
1.予期せぬ出来事
エリメレク・ナオミ一家は、飢饉によって異国への移住を余儀なくされました。その後、エリメレクは死に、結婚した2人の息子も嫁を残して死にました。幸せを求めて新天地へ行ったにもかかわらず結果は散々でした。
さばきつかさが治めていたころ、この地に飢饉が起こった。・・・モアブの野へ行き、そこに滞在することにした。ルツ記 1:1
全能者が私を大きな苦しみにあわせたのですから。・・・主が私を卑しくし、全能者が私を辛い目にあわせられたというのに。ルツ記1:20,21
2.人との出会い、神様との出会い
モアブへの移住により、ナオミは2人のモアブ人女性オルパとルツに出会いました。オルパとルツはモアブの神ケモシュ(人身犠牲、Ⅱ列王記3:27)ではない、ナオミが信じる真の神、創造主と出会いました。夫の死後、オルパは実家へ帰り、ルツはナオミから離れませんでした。
彼女たちはまた声をあげて泣いた。オルパは姑に別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついた。ルツ記 1:14
3.全てを善に変えてくださる神様
①真の神様を信じて従ったルツ
・・・あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、御子が天から来られるのを待ち望むようになったかを、知らせているのです。・・・ Ⅰテサロニケ 1:9,10
②絶望から希望へ変えられたナオミ
ルツは献身的にナオミに仕え、買戻しの権利があるボアズと結婚して 子供をもうけました。ナオミはルツの信仰によって自分自身の信仰の回復と祝福をいただきました。
「主がほめたたえられますように。・・・」ナオミはその子を取り、胸に抱いて、養い育てた。ルツ記 4:14~16
③救い主イエス様の誕生(全世界と私たちの救い)
ボアズがルツによってオベデを生み、・・・エッサイがダビデ王を生んだ。・・・イエスは、このマリアからお生まれになった。マタイ1:5~16
私たちの人生にも望まないこと、予期しないことが起こります。しかし、すべてのことは偶然ではなく、神様の御手、救い主イエス様の愛と憐れみの内にあります。イエス様を愛して従う人、すがりついて離れない人は幸いです。神様、イエス様、兄弟姉妹、教会に仕えて忠実に歩みましょう。
神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。 ローマ 8:28