「ソロモン王の栄光と失敗」(礼拝メッセージ2019/08/04)

列王記には、ソロモン王の治世とその後の分裂王国の時代、さらに両王国の滅亡までの4世紀にわたる歴史が記されています。ソロモンの死後、イスラエル王国は南北に分裂し、ソロモンの元家来ヤロブアム王が北王国イスラエルを、ソロモンの息子レハブアム王が南王国ユダを治めることになります。第1列王記には主に預言者エリヤの活躍が、第2列王記には主に預言者エリシャの活躍が記されています。
栄華を極めたイスラエル王国は、なぜ分裂し滅びたのでしょうか。

1.ソロモン王の信仰と栄華
見よ。わたしはあなたに、知恵と判断の心を与える。・・・あなたが願わなかったもの、富と誉もあなたに与える。・・・  Ⅰ列王記 3:12,13

ソロモン王は、自分の利益を求めず、神様の民を治める知恵を求めたので、主は彼の信仰を喜び、知恵と知識に加えて全ての栄光を与えました。
ソロモン王が治めるイスラエルは栄華を極め、周辺の国々はイスラエルに服従し、平和が訪れます。諸外国の人々はソロモンの知恵を聞くために集まって来ました(Ⅰ列王記4:21~34、10:1~10)。さらに、父ダビデが熱望していた主の神殿と王宮を完成させました(Ⅰ列王記5~9章)。
イエス様は「栄華を極めたソロモン・・」と言われました(マタイ6:29)。

2.ソロモン王の失敗
もしあなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正直さをもってわたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことすべてをそのまま実行し、わたしの掟と定めを守るなら、・・・ Ⅰ列王記 9:2~9

しかし、主の祝福には条件が付いていました。ソロモン王はダビデ王と同様にたくさんの奥さんを持ったために、異教の神々と偶像崇拝に巻き込まれ、主から心が離れてしまいました。その結果、王国は分裂し、両王国とも滅亡して捕囚となってしまいました。

・・・彼らは必ずあなたがたの心を転じて彼らの神々に従わせる」と言われた、その国々の者であった。しかし、ソロモンは彼女たちを離れなかった。・・・ Ⅰ列王記 11:1~13(ネヘミヤ 13:25~27)

3.預言者エリヤ

王国が分裂した後、北王国イスラエルはヤロブアム王によって、金の子牛が神とされました(Ⅰ列王記12:25~33)。アハブ王の時代にはバアル崇拝が導入されて信仰的に最も堕落した時代へと入っていきました。その時代に主は、イスラエルを立ち返らせるために預言者エリヤを遣わしました。

いつまで、どっちつかずによろめいているのか。もし、主が神であれば、主に従い、もしバアルが神であれば、バアルに従え。」 Ⅰ列王記 18:21

ダビデ、ソロモンを始め、歴代の王たちが信仰から離れました。みことばに従わないことが、信仰のつまづきの原因であり、滅亡の発端です。

かつて書かれたものはすべて、私たちを教えるために書かれました。それは、聖書が与える忍耐と励ましによって、私たちが希望を持ち続けるためです。ローマ 15:4

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