
「ことばは人となった」(礼拝メッセージ2020/06/14)
ヨハネの福音書は紀元90年頃書かれたもので、共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)と共通する記事が1割に満たない独自の内容となっています。共観福音書はイエス様の行動と話されたことが記録されていますが、ヨハネの福音書の主眼はイエス様の説教と対話とそれらの解釈です。ヨハネはイエス様こそ神様のひとり子であり、救い主であることを説明しています。
著者のヨハネは、漁師出身でイエス様から「雷の子」とあだ名をつけられるほど気性の荒い人でしたが、後に「イエスが愛された弟子」「愛の使徒」と呼ばれました。ペテロ、ヤコブと共に内弟子と目され、イエス様が十字架に付けられた時は十二弟子の内唯一最後まで残り、母マリアを託されました。ヨハネは福音書のほかに三書簡と黙示録を記しました。ヨハネはドミチアヌス帝の迫害の時パトモス島に流刑になりましたが、十二弟子の内唯一殉教せずにエペソで天寿(94歳)を全うしたと言われていま...