2020-07

礼拝メッセージ

「希望の神」(礼拝メッセージ2020/07/26)

先週は、「ローマ人への手紙」の第一部1章~11章「教理編」でキリスト教の教理的真理「信仰義認」を見ました。今週は、第二部12章~16章「信仰の実践・生活編」から信仰生活の原理(12:1,2)と実践(12:3~21)、社会生活の原理(13:1~13:14)と実践(14:1~15:13)、私信とあいさつ(15:14~16:27)を見ていきましょう。第一部は信仰による義でしたが、第二部は信仰による喜びと平安と希望です。 1.信仰生活の原理と実践 1)原理(12:1,2) あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。 ローマ 12:1 信仰生活の原理とは、自分自身を神様に献げることであり、神様のみこころのもとに身を置いて、神様にすべてを支配していただくことです。 私たちは完成された者ではないので常に変えてい...
礼拝メッセージ

「信仰義認」(礼拝メッセージ2020/07/19)

マルティン・ルターから始まった宗教改革によって新たに確認された信仰―それが今日使われている「信仰義認」という言葉です。 「ローマ人への手紙」は大きく二部構成になっています。パウロは第一部1章~11章の「教理編」でキリスト教の教理的真理を詳しく説き起こし、第二部12章~16章の「信仰の実践・生活編」で教理を実践としてどのように展開するのか、キリスト者はその生活の中で信仰をどう具体化していくのか、数々の勧めを記しています。 1.「義」という漢字 神学者の北森嘉蔵は「義」という漢字に注目しています。「義」は、羊と我という字からできています。上は「羊」、下の「我」は私という一人称を意味する字ではなく、武器の「戈」(ほこ)を表す象形文字が原形で、これにギザギザとした鋸状の刃を付けた象形文字が「我」という字だといいます。「義」の旧字体は「羲」。白川静『常用字解』によると、犠牲にする羊を鋸(の...
礼拝メッセージ

「生きることはキリスト」(礼拝メッセージ2020/07/12)

使徒の働き9章にパウロの回心の出来事、13章から最後28章まではパウロの活動に関する記事が記されています。パウロは大学都市タルソでユダヤ人家庭に生まれ(ローマ市民権)、ユダヤ教信仰の訓練と教育を受け、熱烈なパリサイ派として律法に基づく厳格な生活をしていました。 そんな彼はクリスチャンを激しく迫害し、ステパノ処刑に立ち会い、さらにクリスチャンを捕らえるべくダマスコに派遣されました。その途上で復活のイエス様が臨み、彼は回心してイエス様を愛し、救いを宣べ伝える者に180度変えられました。彼は迫害を受けながらも異邦人の伝道者となり、開拓伝道、教会設立、牧会、新約聖書中の13の手紙の執筆、異端や偽教師との戦いを経験し、AD67年頃ローマで殉教したと言われています。 1.異邦人の伝道者 パウロは迫害者から一転してイエス様の救いを宣べ伝える者に変えられました。彼は3回にわたる小アジア・ギ...
礼拝メッセージ

「最初の殉教者」(礼拝メッセージ2020/07/05)

使徒の働き(使徒行伝)は、パウロとともに伝道旅行をした医者ルカが、ルカの福音書の続編として記したものです(使徒1:1,2)。ルカの福音書はイエス様が地上での御業を始められ、救いを完成して昇天されるまで、使徒の働きはイエス様が聖霊様によって御業をなし続けられたことが描かれています。おおよその年代と出来事は以下の通りです。 AD30年  1章 イエス様の昇天 1,2章 ペンテコステ、教会の誕生 5章 アナニヤとサッピラの死 7章 ステパノの殉教 AD32年  9章 サウロ(パウロ)の回心 10章 コルネリオの回心 AD46年 13章 第1回伝道旅行   AD48年 15章 第2回伝道旅行 AD53年 18章 第3回伝道旅行   AD63年 28章 ローマでのパウロ 1.聖霊の働き 「使徒の働き(使徒行伝)」は「聖霊の働き(聖霊行伝)」とも呼...
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