礼拝メッセージ

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「ドルカス」(聖日礼拝メッセージ 2023/03/12)

 今日の新約聖書の人物は「ドルカス」です。ドルカスはヤッファに住むクリスチャンの群れの姉妹でした。主に仕え、兄弟姉妹に仕えていた人でしたが、病死してしまいました。嘆く兄弟姉妹は、ペテロに助けを求め、ペテロは主に祈り、主はドルカスを生き返らせてくださいました。 1.ドルカス(タビタ)の死  さて、ヨッパに、〔アラム語で〕タビタ、すなわち〔ギリシア語で〕ドルカス〔日本語でかもしか〕という意味の名の〔婦人の〕弟子がいた。彼女は、多くの善行と愛の行為を行っていた。ちょうどそのころ、彼女は病気になって死んだ。人々は彼女を洗ってから、二階に置いた。・・・やもめたちがみな泣きながら彼を取り囲み、ドルカスが彼女たちとともにいた時によく作った下着や上着〔など〕を見せた。使徒 9:36~39(詳訳)  珍しいことにドルカスは「婦人の弟子」と呼ばれています。教会の兄弟姉妹はもちろん地域のノンクリスチャンの...
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「パウロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/05)

 今日の新約聖書の人物は「パウロ」です。パウロはパリサイ派のユダヤ人で、律法をガマリエルから学んだエリートであり、厳格な人生を歩んで来ました。イエス様を旧約聖書が約束しているメシアとは信じず、クリスチャンを迫害しました。しかし、ダマスコの途上で現れたイエス様によって劇的な回心を経験し、偉大な使徒として異邦人伝道に一生を献げました。 1.迫害者サウロ(パウロ)  サウロは家から家に押し入って、教会を荒らし、男も女も引きずり出して、牢に入れた。使徒 8:3  サウロはユダヤ人として厳格な信仰を持っていたので、イエス様をメシアとするクリスチャンたちを神様に対する冒涜と考えて、殺すことも厭いませんでした。最初の殉教者ステパノの死刑にも賛成していました(使徒 7:58,8:1)。  ・・・神に対して熱心な者でした。そしてこの道を迫害し、男でも女でも縛って牢に入れ、死にまでも至らせました。使徒...
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「貧乏人ラザロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/26)

 今日の新約聖書の人物は「貧乏人ラザロ」です。イエス様は弟子たちやパリサイ人たちに、神様に対する悔い改めと救いを受けることの大切さを教えるために、放蕩息子などの話をする流れでこの「貧乏人ラザロと金持ち」の話をしました。イエス様は私たちの人生においてとても大切なことを教えてくださいました。人間的評価と神的評価の大きな違いです。 1.金持ちと貧乏人ラザロ  ある金持ちがいたが、〈いつも〉紫の着物と細糸の亜麻布を着て、毎日はでにどんちゃん騒ぎをして〈宴会〉を催して〈楽しく暮らして〉いた。ところが、彼の門の所に、ラザロという、〈こじきになり果てて、ただれた〉できものでおおわれた、どん底の生活困窮者が、〈だれにも相手にされずに〉放り出されていた〈放置されていた〉。彼は金持の食卓から落ちる物で空腹を満たしたいと〔しきりに〕願っていた。そのうえ、犬までも来て、彼のできものをなめていた。ルカ 16:1...
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「ペテロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/19)

 今日の新約聖書の人物は「ペテロ」です。ペテロはイエス様から12弟子の一人として召命を受け、リーダーとしてイエス様に仕えました。彼は失敗の多い人でしたが純粋で真っすぐに仕え、初代教会のリーダーでした。 1.イエス様の側近  イエスはガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンと・・・彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。マタイ 4:18~20  イエスはペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に登られた。すると、彼らの目の前でその御姿が変わった。マルコ 9:2(Ⅱペテロ 1:16)  イエス様は漁師だったペテロと兄弟アンデレに声をかけて弟子として招集しました。彼らは仕事も家族も後にしてイエス様に従いました。  イエス様はペテロとヤコブとヨハネを側近...
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「ピラト」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/12)

 今日の新約聖書の人物は「ピラト」です。ピラトはローマから派遣されたユダヤ地方の総督です。使徒信条に「・・・ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、・・・」とあるように、イエス様を十字架につけた者として記されています。ピラトは正直で誠実な人物でしたが、保身のために無罪のイエス様を死刑にしました。 1.ピラトは公正な判断をしていた  ・・・私がおまえたちの前で取り調べたところ、おまえたちが訴えているような罪は何も見つからなかった。・・・見なさい。この人は死に値することを何もしていない。・・・」  ルカ 23:14,15  ピラトは彼らに三度目に言った。「この人がどんな悪いことをしたというのか。彼には、死に値する罪が何も見つからなかった。」 ルカ 23:22  祭司長や律法学者たちは、何としてもイエス様を亡き者にしようとしていました。しかし、当時イスラエルはローマの支配...
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「イスカリオテのユダ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/05)

 今日の新約聖書の人物は「イスカリオテのユダ」です。イスカリオテのユダは、十二弟子の一人でしたが、イエス様に失望し、金銭に目がくらんでイエス様を裏切りました。最後には後悔しますが自害しました。 1.金銭への執着  弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った。「どうして、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」・・・彼が盗人で、金入れを預かりながら、そこに入っているものを盗んでいたからであった。 ヨハネ 12:4~6(マタイ 26:14~16)  ユダはイエス様の十二弟子に選ばれて光栄に思い喜んで仕えていたことでしょう。しかし、イエス様は、自分が求めていたローマからイスラエルを解放して地上の王国を打ち建て、自分を高い位に着けてくれるメシアではないとわかり失望したようです。お金に執着していたユダは、祭司長たちにイエス様を銀貨三十枚で売る約束を...
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「サマリアの女」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/28)

 今日の新約聖書の人物は「サマリアの女」です。ユダヤ人はサマリア人を軽蔑し、付き合いをしていませんでした。しかし、イエス様は彼女の信仰を引き出し、その町の人々を救いに導きました。 1.サマリア人とユダヤ人  そのサマリアの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリアの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」ユダヤ人はサマリア人と付き合いをしなかったのである。ヨハネ 4:9  サマリアは北王国イスラエルの首都でした。ここを征服した(BC720)アッシリアの王は、帝国各地から人々をサマリアに移住させたため(Ⅱ列王記 17:24,29)、たくさんの偶像や偶像の神殿が持ち込まれ、ユダヤ人との雑婚が進みました。ユダヤ人のイエス様がサマリア人の女に飲み水を求められたことは異例のことでした。 2.波乱の人生 サマリアの女  彼女は答えた。「わたしには夫がいません。」イエスは言われた...
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「ザアカイ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/21)

 今日の新約聖書の人物は「ザアカイ」です。取税人のかしらでお金に執着していたザアカイは、イエス様との出会いによって、お金に依らないすばらしい人生と罪の赦しが与えられました。 1.取税人のかしらザアカイ  するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。        ルカ19:2  当時イスラエルはローマの支配下にあり、ローマは税金徴収のためにユダヤ人を雇っていました。取税人はローマの手先となって同胞から税金を取り立てていたので裏切り者のような存在でした。取税人たちは、嫌われていても高収入を得ることができ、徴税を水増ししては不正な利益を得ていました(ルカ 3:12,13)。ザアカイはその取税人のかしらでした。 2.悔い改めたザアカイ  それで、ザアカイは立ち上がって、真面目に主に向かって断言した、「主よ、ごらんください。私は〔今〕財産の半分を〔償い...
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「マルタとマリアとラザロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/15)

 今日は新約聖書の人物「マルタとマリアとラザロ」の兄弟です。初めに、姉マルタがイエス様と弟子たちの一行を自宅に招き、その後親しい交流がありました。福音書にいつくかのエピソードが記されています。 1.良いほうを選んだマリア  マルタという女の人がイエスを家に迎え入れた。・・・マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。・・・取り上げられることはありません。ルカ10:38~42  マルタはイエス様と弟子たちを招き、ご馳走で歓迎を表したかったようです。しかし、妹のマリアが手伝いもせずイエス様の話に聞き入っていたのでイライラを爆発させてしまいました。イエス様は本当に大切な霊的なことを教えてくださいました。(ローマ 14:17~19、ヤコブ 2:14~17) 2.ラザロのよみがえり  ある人が病気にかかっていた。べタニアのラザロである。 ...
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「自分が量るその秤で」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/08)

 今日は新約聖書の人物「イエス様」の「教え」について見ていきます。イエス様が語られた天の御国の福音は、私たちが考えるこの世の教えではなく、とても新鮮で大切な教えです。この教えは、私たちに救い、罪、歩むべき道、生きるための指針を与えてくれる唯一のものです。 1.山上の説教(垂訓):「至福の教え」(八福)  「心の貧しい者・・・、悲しむ者・・・、柔和な者・・・、義に飢え渇く者・・・、あわれみ深い者・・・、心のきよい者・・・、平和をつくる者・・・、義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。マタイ 5:3~10  すべての人が「幸い」を求めています。イエス様は一時的なうわべだけの幸いではなく、本当の「幸い」について教えてくださいました。それはこの地上の価値観、私たちの浅はかな考えでは及びのつかないものです。 2.右の目がつまずかせるなら  もし右の目があ...
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