礼拝メッセージ

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「ペテロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/19)

 今日の新約聖書の人物は「ペテロ」です。ペテロはイエス様から12弟子の一人として召命を受け、リーダーとしてイエス様に仕えました。彼は失敗の多い人でしたが純粋で真っすぐに仕え、初代教会のリーダーでした。 1.イエス様の側近  イエスはガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンと・・・彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。マタイ 4:18~20  イエスはペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に登られた。すると、彼らの目の前でその御姿が変わった。マルコ 9:2(Ⅱペテロ 1:16)  イエス様は漁師だったペテロと兄弟アンデレに声をかけて弟子として招集しました。彼らは仕事も家族も後にしてイエス様に従いました。  イエス様はペテロとヤコブとヨハネを側近...
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「ピラト」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/12)

 今日の新約聖書の人物は「ピラト」です。ピラトはローマから派遣されたユダヤ地方の総督です。使徒信条に「・・・ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、・・・」とあるように、イエス様を十字架につけた者として記されています。ピラトは正直で誠実な人物でしたが、保身のために無罪のイエス様を死刑にしました。 1.ピラトは公正な判断をしていた  ・・・私がおまえたちの前で取り調べたところ、おまえたちが訴えているような罪は何も見つからなかった。・・・見なさい。この人は死に値することを何もしていない。・・・」  ルカ 23:14,15  ピラトは彼らに三度目に言った。「この人がどんな悪いことをしたというのか。彼には、死に値する罪が何も見つからなかった。」 ルカ 23:22  祭司長や律法学者たちは、何としてもイエス様を亡き者にしようとしていました。しかし、当時イスラエルはローマの支配...
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「イスカリオテのユダ」(聖日礼拝メッセージ 2023/02/05)

 今日の新約聖書の人物は「イスカリオテのユダ」です。イスカリオテのユダは、十二弟子の一人でしたが、イエス様に失望し、金銭に目がくらんでイエス様を裏切りました。最後には後悔しますが自害しました。 1.金銭への執着  弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った。「どうして、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」・・・彼が盗人で、金入れを預かりながら、そこに入っているものを盗んでいたからであった。 ヨハネ 12:4~6(マタイ 26:14~16)  ユダはイエス様の十二弟子に選ばれて光栄に思い喜んで仕えていたことでしょう。しかし、イエス様は、自分が求めていたローマからイスラエルを解放して地上の王国を打ち建て、自分を高い位に着けてくれるメシアではないとわかり失望したようです。お金に執着していたユダは、祭司長たちにイエス様を銀貨三十枚で売る約束を...
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「サマリアの女」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/28)

 今日の新約聖書の人物は「サマリアの女」です。ユダヤ人はサマリア人を軽蔑し、付き合いをしていませんでした。しかし、イエス様は彼女の信仰を引き出し、その町の人々を救いに導きました。 1.サマリア人とユダヤ人  そのサマリアの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリアの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」ユダヤ人はサマリア人と付き合いをしなかったのである。ヨハネ 4:9  サマリアは北王国イスラエルの首都でした。ここを征服した(BC720)アッシリアの王は、帝国各地から人々をサマリアに移住させたため(Ⅱ列王記 17:24,29)、たくさんの偶像や偶像の神殿が持ち込まれ、ユダヤ人との雑婚が進みました。ユダヤ人のイエス様がサマリア人の女に飲み水を求められたことは異例のことでした。 2.波乱の人生 サマリアの女  彼女は答えた。「わたしには夫がいません。」イエスは言われた...
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「ザアカイ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/21)

 今日の新約聖書の人物は「ザアカイ」です。取税人のかしらでお金に執着していたザアカイは、イエス様との出会いによって、お金に依らないすばらしい人生と罪の赦しが与えられました。 1.取税人のかしらザアカイ  するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。        ルカ19:2  当時イスラエルはローマの支配下にあり、ローマは税金徴収のためにユダヤ人を雇っていました。取税人はローマの手先となって同胞から税金を取り立てていたので裏切り者のような存在でした。取税人たちは、嫌われていても高収入を得ることができ、徴税を水増ししては不正な利益を得ていました(ルカ 3:12,13)。ザアカイはその取税人のかしらでした。 2.悔い改めたザアカイ  それで、ザアカイは立ち上がって、真面目に主に向かって断言した、「主よ、ごらんください。私は〔今〕財産の半分を〔償い...
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「マルタとマリアとラザロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/15)

 今日は新約聖書の人物「マルタとマリアとラザロ」の兄弟です。初めに、姉マルタがイエス様と弟子たちの一行を自宅に招き、その後親しい交流がありました。福音書にいつくかのエピソードが記されています。 1.良いほうを選んだマリア  マルタという女の人がイエスを家に迎え入れた。・・・マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。・・・取り上げられることはありません。ルカ10:38~42  マルタはイエス様と弟子たちを招き、ご馳走で歓迎を表したかったようです。しかし、妹のマリアが手伝いもせずイエス様の話に聞き入っていたのでイライラを爆発させてしまいました。イエス様は本当に大切な霊的なことを教えてくださいました。(ローマ 14:17~19、ヤコブ 2:14~17) 2.ラザロのよみがえり  ある人が病気にかかっていた。べタニアのラザロである。 ...
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「自分が量るその秤で」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/08)

 今日は新約聖書の人物「イエス様」の「教え」について見ていきます。イエス様が語られた天の御国の福音は、私たちが考えるこの世の教えではなく、とても新鮮で大切な教えです。この教えは、私たちに救い、罪、歩むべき道、生きるための指針を与えてくれる唯一のものです。 1.山上の説教(垂訓):「至福の教え」(八福)  「心の貧しい者・・・、悲しむ者・・・、柔和な者・・・、義に飢え渇く者・・・、あわれみ深い者・・・、心のきよい者・・・、平和をつくる者・・・、義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。マタイ 5:3~10  すべての人が「幸い」を求めています。イエス様は一時的なうわべだけの幸いではなく、本当の「幸い」について教えてくださいました。それはこの地上の価値観、私たちの浅はかな考えでは及びのつかないものです。 2.右の目がつまずかせるなら  もし右の目があ...
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「新しい契約」(元旦聖日礼拝メッセージ 2023/01/01)

 2023年、主の祝福の年が始まりました。明るい将来が見えにくく、不安がつのる時代ですが、あなたはこの新しい年に何を期待し、どんな夢を持ちますか。神様はイエス様が与えてくださった新しい契約にしっかりと立って、信仰によって歩むように導いておられます。 1.古い契約とは  ・・・ささげ物といけにえが献げられますが、それらは礼拝する人の良心を完全にすることができません。へブル 9:9  古い契約は、律法によるもので動物の血とささげ物によって主に仕えて罪を聖めていただくものでしたが、それらは私たちの罪を完全に聖めることはできず、あくまでも実体であるイエス様の救いの写し(影)です。  律法遵守も善行も献身的な犠牲も自分の罪を消すことはできません。 2.新しい契約とは  「これらの日の後に、わたしが彼らと結ぶ契約はこうである。 ー 主のことば ー わたしは、わたしの律法を彼らの心に置き、彼...
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「私たちのためのしるし」ルカ 2:8~2:20

 今日の聖書個所は絵画にもあるクリスマスらしい麗しい場面です。一年を振り返ると終わりの見えないコロナやウクライナ戦争と決して明るい話題があったわけではありません。しかし、今一度救い主イエス・キリストの誕生が私たちに喜びをもたらしてくれることを味わいたいと思います。 1.「ひとつのしるし」(12節)とは?  与えられたしるしは「みどりご」「布にくるまれ」「飼い葉おけ」の3つです。「幼子」は小さく頼りなく、かわいらしく見えますが、やがて救い主になられるお方!「布にくるまれ」は、今は隠されているが、それが明らかになったとき救い主として見えるようになるお方!生まれた家畜小屋の「飼い葉おけ」は、豪華な場所ではなく家畜の臭い糞尿のあるところです。このお方は、貧しい人々に寄り添ってくださるお方!この小さな誕生は単なる「しるし」のように思われても、時至って未来に実を結ぶ大きな恵みを私たちに与えてくださ...
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「イエス様のたとえ話」(聖日礼拝メッセージ 2022/12/18)

 今日は「イエス様のたとえ話」です。イエス様は人々に御国の福音を教える時にたくさんのたとえ話を用いられました。当時は録音のためのボイスメモなどがなかったので、御国や救いの真理を普段の生活にあてはめることによって、理解しやすく記憶に残る手法が用いられました。たとえ話は福音書全体で40ほどあります。 1.新しい布と古い衣のたとえ話  ・・・「だれも、新しい衣から布切れを引き裂いて、古い衣に継ぎを当てたりはしません。そんなことをすれば、その新しい衣を裂くことになり、新しい衣から取った布切れも古い衣には合いません。ルカ 5:36  律法学者やパリサイ人は、聖書と神様のみこころから離れて、自分の権威や地位を保ち人々を支配するために偽りの律法主義を教えていました。彼らの律法主義は、イエス様の与える救いと赦し、十字架と復活による新しい契約とは相容れないものでした。 2.ぶどうの木のたとえ話  ...
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