礼拝メッセージ

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「ザアカイ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/21)

 今日の新約聖書の人物は「ザアカイ」です。取税人のかしらでお金に執着していたザアカイは、イエス様との出会いによって、お金に依らないすばらしい人生と罪の赦しが与えられました。 1.取税人のかしらザアカイ  するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。        ルカ19:2  当時イスラエルはローマの支配下にあり、ローマは税金徴収のためにユダヤ人を雇っていました。取税人はローマの手先となって同胞から税金を取り立てていたので裏切り者のような存在でした。取税人たちは、嫌われていても高収入を得ることができ、徴税を水増ししては不正な利益を得ていました(ルカ 3:12,13)。ザアカイはその取税人のかしらでした。 2.悔い改めたザアカイ  それで、ザアカイは立ち上がって、真面目に主に向かって断言した、「主よ、ごらんください。私は〔今〕財産の半分を〔償い...
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「マルタとマリアとラザロ」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/15)

 今日は新約聖書の人物「マルタとマリアとラザロ」の兄弟です。初めに、姉マルタがイエス様と弟子たちの一行を自宅に招き、その後親しい交流がありました。福音書にいつくかのエピソードが記されています。 1.良いほうを選んだマリア  マルタという女の人がイエスを家に迎え入れた。・・・マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。・・・取り上げられることはありません。ルカ10:38~42  マルタはイエス様と弟子たちを招き、ご馳走で歓迎を表したかったようです。しかし、妹のマリアが手伝いもせずイエス様の話に聞き入っていたのでイライラを爆発させてしまいました。イエス様は本当に大切な霊的なことを教えてくださいました。(ローマ 14:17~19、ヤコブ 2:14~17) 2.ラザロのよみがえり  ある人が病気にかかっていた。べタニアのラザロである。 ...
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「自分が量るその秤で」(聖日礼拝メッセージ 2023/01/08)

 今日は新約聖書の人物「イエス様」の「教え」について見ていきます。イエス様が語られた天の御国の福音は、私たちが考えるこの世の教えではなく、とても新鮮で大切な教えです。この教えは、私たちに救い、罪、歩むべき道、生きるための指針を与えてくれる唯一のものです。 1.山上の説教(垂訓):「至福の教え」(八福)  「心の貧しい者・・・、悲しむ者・・・、柔和な者・・・、義に飢え渇く者・・・、あわれみ深い者・・・、心のきよい者・・・、平和をつくる者・・・、義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。マタイ 5:3~10  すべての人が「幸い」を求めています。イエス様は一時的なうわべだけの幸いではなく、本当の「幸い」について教えてくださいました。それはこの地上の価値観、私たちの浅はかな考えでは及びのつかないものです。 2.右の目がつまずかせるなら  もし右の目があ...
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「新しい契約」(元旦聖日礼拝メッセージ 2023/01/01)

 2023年、主の祝福の年が始まりました。明るい将来が見えにくく、不安がつのる時代ですが、あなたはこの新しい年に何を期待し、どんな夢を持ちますか。神様はイエス様が与えてくださった新しい契約にしっかりと立って、信仰によって歩むように導いておられます。 1.古い契約とは  ・・・ささげ物といけにえが献げられますが、それらは礼拝する人の良心を完全にすることができません。へブル 9:9  古い契約は、律法によるもので動物の血とささげ物によって主に仕えて罪を聖めていただくものでしたが、それらは私たちの罪を完全に聖めることはできず、あくまでも実体であるイエス様の救いの写し(影)です。  律法遵守も善行も献身的な犠牲も自分の罪を消すことはできません。 2.新しい契約とは  「これらの日の後に、わたしが彼らと結ぶ契約はこうである。 ー 主のことば ー わたしは、わたしの律法を彼らの心に置き、彼...
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「私たちのためのしるし」ルカ 2:8~2:20

 今日の聖書個所は絵画にもあるクリスマスらしい麗しい場面です。一年を振り返ると終わりの見えないコロナやウクライナ戦争と決して明るい話題があったわけではありません。しかし、今一度救い主イエス・キリストの誕生が私たちに喜びをもたらしてくれることを味わいたいと思います。 1.「ひとつのしるし」(12節)とは?  与えられたしるしは「みどりご」「布にくるまれ」「飼い葉おけ」の3つです。「幼子」は小さく頼りなく、かわいらしく見えますが、やがて救い主になられるお方!「布にくるまれ」は、今は隠されているが、それが明らかになったとき救い主として見えるようになるお方!生まれた家畜小屋の「飼い葉おけ」は、豪華な場所ではなく家畜の臭い糞尿のあるところです。このお方は、貧しい人々に寄り添ってくださるお方!この小さな誕生は単なる「しるし」のように思われても、時至って未来に実を結ぶ大きな恵みを私たちに与えてくださ...
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「イエス様のたとえ話」(聖日礼拝メッセージ 2022/12/18)

 今日は「イエス様のたとえ話」です。イエス様は人々に御国の福音を教える時にたくさんのたとえ話を用いられました。当時は録音のためのボイスメモなどがなかったので、御国や救いの真理を普段の生活にあてはめることによって、理解しやすく記憶に残る手法が用いられました。たとえ話は福音書全体で40ほどあります。 1.新しい布と古い衣のたとえ話  ・・・「だれも、新しい衣から布切れを引き裂いて、古い衣に継ぎを当てたりはしません。そんなことをすれば、その新しい衣を裂くことになり、新しい衣から取った布切れも古い衣には合いません。ルカ 5:36  律法学者やパリサイ人は、聖書と神様のみこころから離れて、自分の権威や地位を保ち人々を支配するために偽りの律法主義を教えていました。彼らの律法主義は、イエス様の与える救いと赦し、十字架と復活による新しい契約とは相容れないものでした。 2.ぶどうの木のたとえ話  ...
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「イエス様の行い」(聖日礼拝メッセージ 2022/12/11)

 今日は「イエス様の行い」を見ていきます。イエス様は、目に見えない神様を見えるかたちで示すためにこの地に現れてくださったお方です。イエス様の言動を見ると神様がどのようなお方か、どのようなことを考え、私たちにどのような思いを持っておられるのかが分かります。  イエス様は33年の生涯でどのように私たちに神様を示してくださったのでしょうか。 1.妥協しないイエス様  細縄でむちを作って、羊も牛もみな宮から追い出し、両替人の金を散らして、その台を倒し、・・・「それをここから持って行け。わたしの父の家を商売の家にしてはならない。」ヨハネ2:15,16  ・・・ヘロデがあなたを殺そうとしています。」イエスは彼らに言われた。「行って、あの狐にこう言いなさい。ルカ 13:31,32  イエス様は、時には思いがけなく乱暴な行動や言葉遣いをされました。偽善や不正に対して決して妥協はしませんでした。偽...
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「バプテスマのヨハネ」(聖日礼拝メッセージ 2022/12/04)

 今日の人物は「バプテスマのヨハネ」です。ヨハネはメシヤであるイエス様の到来を預言して道備えをし、イエス様にバプテスマを授けました。 イエス様が公生涯を始められると、ヨハネの活動は衰え、ヘロデ王の不正を糾弾したことによって捕えられ、斬首刑によって生涯を終えました。イエス様はなぜバプテスマのヨハネが最も偉大だと言われたのでしょうか。 1.バプテスマのヨハネの誕生  御使いは彼に言った。「・・・ザカリヤ。・・・妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。・・・彼らの神である主に立ち返らせます。        ルカ 1:13~1:17(1:57~66)  子どもに恵まれなかった高齢の祭司ザカリヤとエリサベツに御使いが現れ、メシヤに先立つエリヤの霊を宿したバプテスマのヨハネが誕生することを告げました。受胎告知を受けた親類のマリアは、エリサベツの不思議な懐妊を知って彼...
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「待ち望む」(聖日礼拝メッセージ 2022/11/27 アドベント:待降節)

 今日からアドベント(待降節)です。待降節は降誕節の始まる4週間前の期間を言います。アドベントとは「到来」という意味で、キリストの初臨と再臨の両方に使われます。世の救い主として来られたイエス様の来臨を待ち望むとともに、すべての審判者として再臨されるイエス様を待望する時です。私たちは今何を待ち望むべきでしょうか。 1.初臨のイエス様  その日、人は言う。「見よ。この方こそ、待ち望んでいた私たちの神。私たちを救ってくださる。この方こそ、私たちが待ち望んでいた主。その御救いを楽しみ喜ぼう」イザヤ 25:9(42:1~4)  旧約聖書で原福音(創世記3:15)、アブラハムとの契約(創世記12:2,17:4~8,18:18,)、ダビデの子孫(イザヤ9:6,7、エゼキエル34:23,24,37:24)として約束された救い主(メシヤ)が示され、すべての人たちが救い主を待ち望んでいました。(マタイ1...
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「ヨセフとマリア」(聖日礼拝メッセージ 2022/11/20)

 今日の聖書の人物は「ヨセフとマリア」です。彼らも私たちと同じく神様に愛され選ばれた人たちです。ただし、若い婚約中の二人が突然救い主キリストの父と母に任命されました。どれほどの衝撃、驚き、戸惑いだったことでしょうか。二人はその使命を全うしました。 1.ヨセフ  母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、密かに離縁しようと思った。・・・ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れた・・・その子の名をイエスとつけた。マタイ 1:18~25  結婚前にマリアの妊娠が分かりました。当時、結婚前の妊娠は姦淫罪となり石打の刑と決まっていました。ヨセフはマリアを助けるために密かに離縁しようとしていました。しかし、夢に現れた主の使いの命令に従ってマ...
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