「格下を愛せるか」(礼拝メッセージ2020/12/27)
ピレモンへの手紙は、AD61年頃、パウロが親友のピレモンに送った奴隷オネシモに関するお願いの手紙です。ピレモンはパウロによって信仰に導かれた人で、コロサイで家を教会として開放するほど裕福な人だったようです(ピレモン2)。ピレモンの奴隷だったオネシモは、主人の家で窃盗を働き、逃亡中にローマでパウロと出会って回心し、パウロに仕えていたようです。パウロはピレモンに対してオネシモを兄弟として迎えてくれるようにお願いしています。
1.格下の者を愛せるか
もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、愛する兄弟としてです。・・・あなたが私を仲間の者だと思うなら、私を迎えるようにオネシモを迎えてください。ピレモン 16,17
当時は、征服戦争によって捕虜が奴隷とされ、人権は認められず商品として売買されていました。ピレモンは、経済的に裕福で奴隷を所有し、社会的地位もある人のようです。いくら信仰に導...